この記事は、フラソングのハワイ語詞を自分で理解したい方向けです。解読のためのヒントが得られます。
1.ひとこと解説
♪クウ・イポ・イ・カ・ライ・オ・レレ♪
という歌い出しで、マウイ島ラハイナを舞台にしたラブストーリーを伝えるメレ。
メレの基本情報を確認していきましょう。
2024年のメリー・モナークで踊られた曲です
2.アーティストは?
ケアリイ・レイシェルがレコーディングしています。
Kealiʻi Reichel
ケアリイ・レイシェル
コンピレーションアルバム『Lei Nāhonoapiʻilani: Songs of West Maui』(2019) に収録。
3.歌詞
Malu ʻUlu
(Traditional)Kuʻu ipo i ka laʻi o Lele
I ka home o ka makua
Aʻu i noho ai a kupa
I ka laʻi o ka ʻUlu o Lele
Me he ala e ʻī mai ana
“Inā kāua, e ke hoa”
Ua malu laʻi nā pali
Ke kani mai nei nā manuHui:
Nani wale kuʻu ʻike ʻana
I ka laʻi o ka Malu ʻUlu
E kau aʻe nei ma mua
Kokoke i kuʻu makaPau ʻole koʻu ilihia
I Nā Hono o Piʻilani
I ke kū kelakela ma mua
Ka waiho nani mai o ʻUo
Ka ʻāwihi ʻana iho a ka maka
A he nani maoli nō
Me he ala e ʻī mai ana
“E ʻuhene māua, e ʻuleu”Kuʻu ipo i ka uka ʻiu
コンピレーションアルバム『Lei Nāhonoapiʻilani: Songs of West Maui』より
O Maunahoʻomaha
Hoʻomaha aku au i laila
A inu i ka wai huki niho
ʻO au nō me kuʻu ipo
Ka i honi i ke ʻala onaona
E māpu mai ana
Ke ʻala o ka roselani
4.作者は?
トラディショナル
5.解読のポイントは?
マウイ島ラハイナを舞台にするこの美しいメレを聴くときの感情は、2023年8月のラハイナ大火以後、一変させられました。かつての美しいラハイナがこのメレの中に生き続け、フラダンサーが踊ることによって何度も蘇る。そんな役割を担うフラダンサーにできる限りのインプットをしてほしい。
言葉数:ボキャブラリー数は56語と多いので+1
言葉の難しさ:ハワイ語初級者には辞書が必要な、メレ頻出度が低めの言葉がやや多め(3割以上)なので+1
補足情報:歌われている地名の場所はどこか、実際の景色はどんなか、メレの舞台の地理・歴史・文化的知識を持つことで理解が深まるメレなので+1
ということで解読の難易度は4
さっそく解読に挑戦してみましょう。
まずはキーワードをチェック!
6.キーワードをチェックしよう
ではこのメレのキーワード(特定の名前)をチェックしましょう。
地名
このメレにはマウイ島の地名が三つ出てきます。
Lele
レレ
ラハイナの旧名
ʻUo
ウオ
古代ラハイナのサーフスポット
Maunahoʻomaha
マウナホオマハ
ラハイナの山の名前
固有名詞・人名
このメレには人名がひとつ出てきます。
Piʻilani
ピイラニ
【人名】16世紀ごろにマウイ島を統治した王。ラハイナ出身。
動植物
このメレには動植物が三つ出てきます。
ʻulu
ウル
【植物】パンノキ
manu
マヌ
【動物】鳥
roselani / rose lani
ロゼラニ
【植物】マウイ島のシンボルフラワーで、濃いピンク色(または赤色)の小ぶりなバラ。ロケラニ(lokelani)とも。
このメレに紡がれているのは
「花の言葉」56語
「糸の言葉」21語
「花の言葉」と「糸の言葉」ってなに?
…と思った方は このインスタ投稿を見てね。
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