この記事は、フラソングのハワイ語詞を自分で理解したい方向けです。解読のためのヒントが得られます。
1.ひとこと解説
♪ウ〜ア・イケマカ・ア〜ウ♪
という歌い出しで、島のシンボルである花と山の美しさを伝えながらマウイ島をたたえるメレ。
メレの基本情報を確認していきましょう。
2.アーティストは?
現代ではウルヴェヒ・ゲレロなどがレコーディングしています。
Uluwehi Guerrero
ウルヴェヒ・ゲレロ
ウルヴェヒ・ゲレロのアルバム『Ka Manawa Pono』(2011) に収録。
その他のアーティスト
- The Kahauanu Lake Trio
カハウアヌ・レイク・トリオ
など
3.歌詞
Lei Lokelani
(作者:Charles E. King)Ua ʻike maka au
I ka nani o ia pua
Pua hoʻohihi naʻu
Puīa i ke ʻalaAʻu i kui a lawa
I lei noʻu e haʻaheo ai
Lei lokelani
Lei aloha, lei makamaeUa nani kuʻu ʻāina
Na kāhiko lua ʻole
ʻO Maui nui a Kama
Home o nā puaKaulana ʻoe e Maui
Uluwehi Guerreroのアルバム『Ka Manawa Pono』より聴き取り
I nā hono a Piʻilani
Kilakila Haleakalā
Ma ka hikina
4.作者は?
Charles E. King
チャールズ・E・キング
(1874 – 1950)
5.解読のポイントは?
メリーモナーク2023でクムフラ&シンガー、ウルヴェヒさん率いるマウイのフラダンサーたちが、マウイ・カラーの衣装で踊った姿が記憶に新しいメレです。まさかその数カ月後にマウイが山火事の惨事に見舞われることになろうとは・・・
マウイの人たちを想って踊ってほしいマウイ・ソングのひとつです。
メリーモナーク2023 ワヒネ│アウアナ
言葉数:ボキャブラリー数は33語とやや多めなので+0.5
言葉の難しさ:ハワイ語初級者には辞書が必要な、メレ頻出度が低めの言葉が少しあるので+0.5
補足情報:歌われている地名の場所はどこか、実際の景色はどんなか、メレの舞台の地理・歴史・文化的知識を持つことで理解が深まるメレなので+1
その他:メレが生まれた背景、だれに捧げられたのかを知るとさらに理解が深まるので+0.5
ということで解読の難易度は3.5
さっそく解読に挑戦してみましょう。
まずはキーワードをチェック!
6.キーワードをチェックしよう
ではこのメレのキーワード(特定の名前)をチェックしましょう。
地名
このメレには地名が二つ出てきます。
Maui
マウイ
マウイ島
Haleakalā
ハレアカラ
マウイ島東部にある標高3055メートルの火山の名前
固有名詞・人名
このメレには人名が二つ出てきます。
Kama
カマ
【人名】「カマララワル Kamalalawalu」のこと。マウイ島の歴史上最も偉大な王のひとりとして語り継がれる。ピイラニの孫。
Piʻilani
ピイラニ
【人名】16世紀にマウイ島を統治した王。ラハイナ出身。
動植物
このメレには植物がひとつ出てきます。
lokelani / loke lani
ロケラニ
【植物】マウイ島のシンボルフラワーで、濃いピンク色(または赤色)の小ぶりなバラ。ロゼラニ(roselani)とも。
このメレに紡がれているのは
「花の言葉」33語
「糸の言葉」12語
「花の言葉」と「糸の言葉」ってなに?
…と思った方は このインスタ投稿を見てね。
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