メレノート

♪Kauaʻi Lana I Ke Kai[カウアイ・ラナ・イ・ケ・カイ]

この記事は、フラソングのハワイ語詞を自分で理解したい方向けです。解読のためのヒントが得られます。

1.ひとこと解説

♪マイカイ・カ・マカニ・ヘモレ〜レ〜♪
という歌い出しで、カウアイ島ノースショアの美しさをたたえるメレ。
メリーモナーク2022のワヒネ・アウアナ優勝曲。

だいすけ

メレの基本情報を確認していきましょう。

2.アーティストは?

レコーディングしたのは、ロバート・カジメロ。

Robert Cazimero
ロバート・カジメロ

アルバム『Mine』(2021) に収録。

3.歌詞

Kauaʻi Lana I Ke Kai
 作者:Robert Uluwehionāpuaikawēkiuokalani Cazimero

Maikaʻi ka makani hemolele
O Kauaʻi Manookalanipō
Ka wai huʻihuʻi o Limahuli
Lei ʻia i ka lei pua mokihana

He aha lā kēia ʻala e moaniani nei
Ke ʻala onaona o ka maile lau liʻliʻi

Hanohano aʻo Hanalei i ka ua loku
ʻO Nāmolokama e kū nei, kahe i nā pali

Aia i ka poli uluwehiwehi o Makana
Kahea mai lā e ka leo o ka ipo lauaʻe

Ani mai Hāʻena i ka ʻehuʻehu o ke kai
Ke ahi pāpala kupaianaha kou lei nani

Iaʻu e noho nei i ka hale ʻo Maunaʻihi
E hoʻi ke aloha i Kauaʻi lana i ke kai

– Mine / Robert Cazimero

4.作者は?

Robert Uluwehionāpuaikawēkiuokalani Cazimero

5.解読のポイントは?

解読の難易度

言葉数:使われている言葉の数は多め +1

言葉の難しさ:中級程度のボキャブラリー +0.5

補足情報:地理と植物の補足知識が必要 +1

ということで難易度は3.5

さっそく解読に挑戦してみましょう。
まずはキーワードをチェック!

6.キーワードをチェックしよう

だいすけ

ではこのメレのキーワード(特定の名前)をチェックしましょう。

地名

このメレには地名が七つ出てきます。

Kauaʻi
カウアイ

カウアイ島

Limahuli
リマフリ

カウアイ島にある谷、川、ガーデンの名前

Hanalei
ハナレイ

カウアイ島北部の谷、湾の名前

Nāmolokama
ナモロカマ

カウアイ島ハナレイにある山

Makana
マカナ

カウアイ島北岸、ハエナの頂の名前

Hāʻena
ハエナ

カウアイ島北岸の州立公園、ビーチの名前

Maunaʻihi
マウナイヒ

オアフ島ホノルルの地名

固有名詞・人名

このメレには人名がひとつ出てきます。

Manookalanipō
マノカラニポ

15世紀にカウアイ島を統治していた王の名前 

動植物

このメレには植物の名前が三つ出てきます。

mokihana
モキハナ

【植物】カウアイ島にだけ分布するミカン属のハワイ固有種

maile lau liʻiliʻi
マイレ・ラウ・リイリイ

【植物】マイレの一種

lauaʻe
ラウアエ

【植物】ウラボシ科のシダ
マイレに似た香りがするレイに使われる植物。

だいすけ

このメレに紡がれているのは
「花の言葉」49語
「糸の言葉」13語

「花の言葉」と「糸の言葉」ってなに?
…と思った方は次の項目へ。

7.花の言葉と糸の言葉とは?

「ハワイの歌は言葉を紡いだレイ」だとハワイの人は言います。
メレの中には大きく分けて2種類の言葉があります。レイにたとえるなら、「花の言葉」と「糸の言葉」です。

「花の言葉」は、単体で意味を持って存在できる語。品詞でいうなら名詞、動詞、形容詞、副詞です。

「糸の言葉」は、歌詞を構成する文や句を作るために「花の言葉」をつなげる役割をする語です。品詞でいうなら前置詞、接続詞、冠詞などです。歌詞の構成要素としてあらゆる歌に繰り返し現れますが、その役割を知ってしまえばいちいち調べる必要はない言葉たちです。

フラソングのハワイ語は、言葉の種類を見分けることができると解読が簡単になります。
YouTubeでも語っていますので、ぜひ観てね。

「独学ではむずかしい!」という方は、まずはオンライン講座で基本をざっくり学んでしまうのがオススメです。
なかなか日程が合わない方はオンデマンド講座でも学べます。