この記事は、フラソングのハワイ語詞を自分で理解したい方向けです。解読のためのヒントが得られます。
1.ひとこと解説
♪ヘ・ナ〜ニ・モ〜キハナ〜・アロハ・ワウ・イア〜・オ〜エ〜♪
という歌い出しで、マイレと合わせてレイに紡ぐモキハナへの愛を伝えるメレ。
メレの基本情報を確認していきましょう。
2.アーティストは?
レコーディングしているのはマカハ・サンズ。
その他、ケオニ・クーがレコーディングしています。
Mākaha Sons
マカハ・サンズ
アルバム『Ke Alaula』(1994) に収録。
Keoni Kū
ケオニ・クー
アルバム『Keoni Kū』(2018) に収録。
3.歌詞
He Nani Mokihana
(作者:Chinky Māhoe)He nani mokihana, aloha wau iā ʻoe
ʻAʻala onaona, e moani neiMoani ke ʻala i ke kuahiwi
Wili ʻia me ka maile, maile lau liʻiliʻiHua liʻiliʻi, wehi ana i ka poli
Kilipohe i ka ua o WaiʻaleʻaleHāʻale i kuʻu maka, ke ʻike aku
Ka lei kaulana, moku o KauaʻiPuana ia mele, he nani mokihana
– Mākaha Sons のアルバム「Ke Alaula」
ʻAʻala onaona, e moani nei
4.作者は?
Chinky Māhoe
チンキー・マホエ
5.解読のポイントは?
解読の難易度
モキハナの姿・生息地・特徴のこと、そしてどんなレイにするのか、を知らないと歌詞の内容をすんなりとイメージできないかもしれませんね。逆にそれらのことを知っていればとてもシンプルにわかりやすいメレです。
言葉数:ボキャブラリーは31語とやや多めなので+0.5
言葉の難しさ:ハワイ語初級でも親しみのある、メレ頻出度が高めの言葉が多いので+0
補足情報:歌われている地名の場所はどこか、実際の景色はどんなか、メレの舞台の地理・歴史・文化的知識を持つことで理解が深まるメレなので+1
ということで解読の難易度は2.5
ぜひ自分で解読に挑戦してみましょう。
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6.キーワードをチェックしよう
ではこのメレのキーワード(特定の名前)をチェックしましょう。
地名
このメレには地名は二つ出てきます。
Waiʻaleʻale
ワイアレアレ
カウアイ島最高峰の山
Kauaʻi
カウアイ
カウアイ島
固有名詞・人名
このメレに固有名詞・人名は登場しません。
動植物
このメレには植物の名前が二つ出てきます。
mokihana
モキハナ
【植物】カウアイ島にだけ分布するミカン属のハワイ固有種
maile
マイレ
【植物】ツルニチソウの一種の低木
maile lau liʻiliʻi
=マイレの一種、葉が小さい。
このメレに紡がれているのは
「花の言葉」31語
「糸の言葉」12語
「花の言葉」と「糸の言葉」ってなに?
…と思った方は次の項目へ。
7.花の言葉と糸の言葉とは?
「ハワイの歌は言葉を紡いだレイ」だとハワイの人は言います。
メレの中には大きく分けて2種類の言葉があります。レイにたとえるなら、「花の言葉」と「糸の言葉」です。
「花の言葉」は、単体で意味を持って存在できる語。品詞でいうなら名詞、動詞、形容詞、副詞です。
「糸の言葉」は、歌詞を構成する文や句を作るために「花の言葉」をつなげる役割をする語です。品詞でいうなら前置詞、接続詞、冠詞などです。歌詞の構成要素としてあらゆる歌に繰り返し現れますが、その役割を知ってしまえばいちいち調べる必要はない言葉たちです。
フラソングのハワイ語は、言葉の種類を見分けることができると解読が簡単になります。
YouTubeでも語っていますので、ぜひ観てね。
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