♪Haleʻiwa Hotel（Hanohano Haleʻiwa）│言葉にマナを乗せて踊るためのフラソング歌詞・解説［ハレイワ・ホテル］

代表的な３曲の中から、この曲を取り上げます。

１．曲名

『Haleʻiwa Hotel』『Hanohano Haleʻiwa』という２つの曲名で呼ばれるので混乱しますが、同一曲です。

２．アーティスト

Nā Palapalai

ナー・パラパライが2006年のアルバム『Ka Pua Hae Hawaiʻi』に収録した『Haleʻiwa Hotel』が今は広く知られています。

Aloha Pumehana Serenaders

1970年代に力強い男性フラを世に知らしめた伝説的クムフラ、ダレル・ルペヌイのバンド Aloha Pumehana Serenadersの『Hula Gems』に『Hanohano Haleʻiwa』として収録されています。

３．作者

歌の作者は不明とされています。19世紀終わりから20世紀初頭に作られたと思われます。

４．地名

このメレには地名と思われる言葉が６つ登場します。

1. Haleʻiwa＝ハレイワ
   
   1番の歌詞に「威厳ある／そびえ立つハレイワ」というフレーズがあります。ハレイワといえばオアフ島ノースショアの町の名前ですが、ここで歌われている「ハレイワ」はかつて存在したホテルのことです。
   
   
2. Anahulu＝アナフル
   
   オアフ島ノースショア、ワイアルア湾に流れ込む川
   
   
3. Puaʻena＝プアエナ
   
   オアフ島ノースショア、ワイアルア湾の東側の岬
   
   
4. Māeaea＝マエアエア
   
   オアフ島ノースショア、ワイアルア湾の砂浜
   
   
5. Hawaiʻi＝ハワイ
   
   
6. Maleka＝アメリカ

５．固有名詞・人名

以下、3つの名前が登場します。

1. Piʻehu＝ピエフ
2. Kahāloʻipua＝カハロイプア
3. Kāhili＝カヒリ

それぞれ、ハレイワ・ホテルに関わる人の名前です。

詳しくは歌詞解読のときに。

６．動植物

Koʻolau＝コオラウ

3番の歌詞に「コオラウの花」というフレーズが出てきます。
山脈の名前として知られますが、「コオラウ」という名の花も存在します。

７．一言解説

オアフ島ノースショアにかつてあったホテルをたたえるメレ。２０世紀初頭、ホテル全盛期の頃のハレイワの川、岬、砂浜の名前、そしてホテル関係の人の名前が歌詞に編み込まれています。

８．歌詞

Haleʻiwa Hotel (Hanohano Haleʻiwa)
（作者：不明）

Hanohano Haleʻiwa kūkilakila
Ka hōkele e kū i ka lihi kai

He makana hiwahiwa no Anahulu
A ka malihini aʻe kipa mai ai

E ʻike i ka nani o ia home
Kiliwehi i ka pua o ke Koʻolau

Lei ana Puaʻena i ka ʻehu kai
Ua wali ke one o Māeaea

Eia mai ʻo Piʻehu me ka hiehie
Puʻuwai waiʻolu me ka nahenahe

He hoʻohie nō ʻo Kahāloʻipua
Ka makuahine aʻo nei lehulehu

Ka piano hone i ke kakahiaka
Hoʻoheno ʻia e ka uʻi Kāhili

Ka hola ʻelima o ke ahiahi
ʻAnapa ka uila hana kupanaha/kupaianaha

ʻO ka hae Hawaiʻi kaʻu aloha
E kaunu nei me ka hae o Maleka

Haʻina ʻia mai ana ka puana
Haleʻiwa e ka home i ona ʻia

９．歌詞解読

このメレを解読するにあたって必要なボキャブラリー・リストを作りましょう。

『Haleʻiwa Hotel』の「花の言葉」は55語でした。

単語リスト

解読

まずは１番から。

Hanohano 壮麗ですって言ってます。
何が？
Haleʻiwa kūkilakila 威厳のあるハレイワが。

ここでいうハレイワは何のことかと言うと…
Ka hōkele ホテルのことなんですね。
そのホテルは…
e kū 建っている、どこに？
i ka lihi kai 海岸に。

そうなんです。建っていたんです。
現在ハレイワ・ジョーというレストランがある海辺のあの場所に２階建てのホテルが。

『Haleʻiwa』という名前のホテルがオープンしたのは1899年。
ワイキキに最初に建ったモアナ・ホテルよりも先に。当時としてはとても高級なホテルでした。

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２番の歌詞です。

He makana は贈り物、hiwahiwa は大切な、という意味。
Anahuluはホテルのすぐ横に流れていた川。今もあのレトロな橋がかかっているあの川です。

A ka malihini 訪問者のことですね。どんな訪問者かというと…
aʻe kipa mai ai （ホテルに泊まりに）やって来る、観光客のことです。

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３番で歌われるのは花です。

E ʻike 見て
何を？
i ka nani 美しい姿を
何の？
o ia home その家の

Kiliwehi そこに広がって飾るのは
i ka pua o ke Koʻolau　コオラウの花

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４番です。

Lei ana 飾る
Puaʻena プアエナ岬
i ka ʻehu kai 波しぶき

Ua wali サラサラだ
ke one o Māeaea マエアエアの砂

…と、ここまではホテルとその周りの景色が、象徴的なものの名前とともに描かれていました。

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５番からちょっと様子が変わります。

続きはオンデマンド講座へ。

YouTube動画「5分で分かるフラソングのツボ」

YouTubeチャンネル「フラナビハワイ」でも取り上げました。