この記事は、フラソングのハワイ語詞を自分で理解したい方向けです。解読のためのヒントが得られます。
1.ひとこと解説
♪エ・クウ・レイ・プア・ケニケニ♪
という歌い出しで、甘く香るプア・ケニケニのレイをずっと忘れない特別な人と重ねるメレ。
メレの基本情報を確認していきましょう。
2.アーティストは?
アルバムに収録しているは、クライヴィ。
Kulāiwi
クライヴィ
クライヴィのアルバム『Kulāiwi – Native Lands』(2021) に収録。
2017年にLehua Kalima & Shawn Pimentalのシングルとしてもリリースされています。
3.歌詞
Kuʻu Lei Pua Kenikeni
(作詞:Kawaikapuokalani Hewett)E kuʻu lei pua kenikeni
E kuʻu lei ʻala onaona
E kuʻu lei makamae
Hiʻilei mau i kuʻu poliHui:
He aloha ē, aloha lā
Aloha ʻoe e kuʻu ipo
He aloha ē, aloha lā
He aloha lā ʻeā
E kuʻu lei pua kenikeniMa kuʻu poli mai ʻoe
E nanea ana kāua
E naue mai e pili
Pili hoʻoipoipoPau ʻole koʻu hoʻohihi
Me ʻoe e kuʻu lei aloha
Kau ana lā i ka heke
Hiehie me ka ʻōpuaPuana ʻia e kuʻu lei
Kulāiwi のアルバム『Kulāiwi – Native Lands』より
E kuʻu lei pua kenikeni
Ka mea e liʻa mau nei
Poina ʻole i ka haliʻa
4.作者は?
Kawaikapuokalani Hewett
カワイカプオカラニ・ヒューエット
5.解読のポイントは?
解読の難易度
プア・ケニケニのレイを身に着けたことがある人はわかる、甘く柔らかいあの香り。そんなレイにたとえられる人ってどんな人なのか想像してみましょう。
このメレの作者は、自身にとっての特別な人を重ねています。あなたなら誰をプア・ケニケニのレイにたとえるでしょう?
言葉数:ボキャブラリーは30語と普通なので+0
言葉の難しさ: ハワイ語初級者には辞書が必要な、メレ頻出度が低めの言葉が少しあるので+0.5
補足情報: 辞書をひいて語意を調べればメレを理解できる直感的な内容ではありますが、メレが生まれた背景やだれに捧げられたのかを知ることで理解が深まるので+1
ということで解読の難易度は2.5
さっそく解読に挑戦してみましょう。
まずはキーワードをチェック!
6.キーワードをチェックしよう
ではこのメレのキーワード(特定の名前)をチェックしましょう。
地名
このメレに地名は登場しません。
固有名詞・人名
このメレに固有名詞・人名は登場しません。
動植物
このメレには植物の名前がひとつ出てきます。
pua kenikeni
プア・ケニケニ
【植物】リンドウ科の外来種でぷっくりしたオレンジ色の花をつける灌木。花はクリーム色からオレンジ色に変色する。
このメレに紡がれているのは
「花の言葉」30語
「糸の言葉」13語
「花の言葉」と「糸の言葉」ってなに?
…と思った方は次の項目へ。
7.花の言葉と糸の言葉とは?
「ハワイの歌は言葉を紡いだレイ」だとハワイの人は言います。
メレの中には大きく分けて2種類の言葉があります。レイにたとえるなら、「花の言葉」と「糸の言葉」です。
「花の言葉」は、単体で意味を持って存在できる語。品詞でいうなら名詞、動詞、形容詞、副詞です。
「糸の言葉」は、歌詞を構成する文や句を作るために「花の言葉」をつなげる役割をする語です。品詞でいうなら前置詞、接続詞、冠詞などです。歌詞の構成要素としてあらゆる歌に繰り返し現れますが、その役割を知ってしまえばいちいち調べる必要はない言葉たちです。
フラソングのハワイ語は、言葉の種類を見分けることができると解読が簡単になります。
YouTubeでも語っていますので、ぜひ観てね。
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