メレノート

♪Peʻahi O Makana[ペアヒ・オ・マカナ]

この記事は、フラソングのハワイ語詞を自分で理解したい方向けです。解読のためのヒントが得られます。

1.ひとこと解説

♪メハ・ケ〜・アヒ・レレ・オ・マカ〜ナ♪
という歌い出しで、カウアイ島北岸を舞台にする愛の儀式をモチーフにしたメレ。

だいすけ

メレの基本情報を確認していきましょう。

2.アーティストは?

アルバムに収録しているは、クライヴィ。

Kulāiwi
クライヴィ

クライヴィのアルバム『Kulāiwi – Native Lands』(2021) に収録。
2016年にLehua Kalima & Shawn Pimentalのシングルとしてもリリースされています。

3.歌詞

Peʻahi O Makana
 (作詞:Devin Kamealoha Forrest)

Meha ke ahi lele o Makana
Kū ana i ke ʻala o ka peʻahi
Me he ahi lā e lapa mai ana
Ka ʻikea o ka mea aloha

ʻAuhea ʻoe e ka makani Koʻolau
Ke hali maila i ke ahi a ka ipo
ʻApo ʻia a paʻa, hoʻopili i ka ʻili
Ke kukuni wela a ke aloha

Pō iho ke ao i Hāʻena kai
I ka nihi pā mai o ka ʻehu
He wai kolo, he wai lani
E ola ai ko uka wao nahele

Kulāiwi のアルバム『Kulāiwi – Native Lands』より

4.作者は?

歌詞

Devin Kamealoha Forrest
デヴィン・カメアロハ・フォレスト

Shawn Pimental
ショーン・ピメンタル
Lehua Kalima
レフア・カリマ

5.解読のポイントは?

解読の難易度

カウアイ島のハエナを歌うこのメレには、ペレ&ヒイアカ伝説の舞台でもあるこの地の神秘的な情景が編み込まれています。主題のモチーフになっている「ke ahi lele o Makana」は、名曲『E Pili Mai』に歌われるのと同じ題材。この題材とハエナという場所についての知識が、このメレの深い理解のための鍵です。

言葉数:ボキャブラリーは37語とやや多めなので+0.5

言葉の難しさ:ハワイ語初級者には辞書が必要な、メレ頻出度が低めの言葉がやや多め(3割以上)なので+1

補足情報:歌われている地名の場所はどこか、実際の景色はどんなか、メレの舞台の地理・歴史・文化的知識を持つことで理解が深まるメレなので+1

ということで解読の難易度は3.5

ぜひ自分で解読に挑戦してみましょう。

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6.キーワードをチェックしよう

だいすけ

ではこのメレのキーワード(特定の名前)をチェックしましょう。

地名

このメレにはカウアイ島の地名が二つ出てきます。

Makana
マカナ

カウアイ島北岸、ハエナの頂の名前

Hāʻena
ハエナ

カウアイ島北岸の州立公園、ビーチの名前

固有名詞・人名

このメレには固有名詞がひとつ出てきます。

Koʻolau
コオラウ

【固有名詞】風の名前

動植物

このメレには植物の名前がひとつ出てきます。

peʻahi
ペアヒ

【植物】シダの名前。ラウアエの一種。

だいすけ

このメレに紡がれているのは
「花の言葉」37語
「糸の言葉」16語

「花の言葉」と「糸の言葉」ってなに?
…と思った方は次の項目へ。

7.花の言葉と糸の言葉とは?

「ハワイの歌は言葉を紡いだレイ」だとハワイの人は言います。
メレの中には大きく分けて2種類の言葉があります。レイにたとえるなら、「花の言葉」と「糸の言葉」です。

「花の言葉」は、単体で意味を持って存在できる語。品詞でいうなら名詞、動詞、形容詞、副詞です。

「糸の言葉」は、歌詞を構成する文や句を作るために「花の言葉」をつなげる役割をする語です。品詞でいうなら前置詞、接続詞、冠詞などです。歌詞の構成要素としてあらゆる歌に繰り返し現れますが、その役割を知ってしまえばいちいち調べる必要はない言葉たちです。

フラソングのハワイ語は、言葉の種類を見分けることができると解読が簡単になります。
YouTubeでも語っていますので、ぜひ観てね。

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