ハワイの音楽祭「ナ・ホク・ハノハノ」授賞式が、ハワイ時間10月11日に開催されました。
第43回目を迎えた今回は、コロナの影響で5月の開催が10月に延期され、10月の時点でも通常の形態でのイベント実施は不可能という状況のなか、史上初の無観客オンライン・イベントとして開催となりました。
ハワイアン・ミュージックの今を知ることができる「ナ・ホク・ハノハノ」で発表された2020年の受賞作品をご紹介します。
↓めくっていくと全ての受賞結果が見れます
注目カテゴリー
「ナ・ホク・ハノハノ」賞全40部門の中で、フラダンサーが注目すべきカテゴリーは以下の15部門です。
- アルバム・オブ・ザ・イヤー
- ソング・オブ・ザ・イヤー
- 女性ボーカリスト・オブ・ザ・イヤー
- 男性ボーカリスト・オブ・ザ・イヤー
- グループ・オブ・ザ・イヤー
- 新人アーティスト・オブ・ザ・イヤー
- フェイバリット・エンターテイナー・オブ・ザ・イヤー
- ミュージック・ビデオ・オブ・ザ・イヤー
- ハワイアン・ミュージック・ビデオ・オブ・ザ・イヤー
- ハワイアン・アルバム・オブ・ザ・イヤー
- ハワイアン・シングル・オブ・ザ・イヤー
- ハクメレ賞
- ハワイ語パフォーマンス賞
- アイランド・ミュージック・オブ・ザ・イヤー
- コンテンポラリー・アルバム・オブ・ザ・イヤー
今年のハイライト
今年もっとも注目を集めたのは、これら15部門中5部門受賞した
ジョシュ・タトフィ。
最新アルバム「Ua Kui A Lawa」で
- アルバム・オブ・ザ・イヤー
- 男性ボーカリスト・オブ・ザ・イヤー
- フェイバリット・エンターテイナー・オブ・ザ・イヤー
- アイランド・ミュージック・オブ・ザ・イヤー
の4部門、
そしてこのアルバムからのシングル「Melia」で
- ハワイアン・シングル・オブ・ザ・イヤー
の5冠
となりました。もうひとつの注目ポイント
今年の受賞結果で特筆すべき点がもうひとつあります。
それは、マウナケア山頂への巨大天体望遠鏡TMT建設に抗議するプロテクト・マウナケア(あるいはアロハ・アイナ)運動と連動して生まれた作品が4部門受賞したこと。
Kū Haʻaheo E Kuʻu Hawaiʻi
ハワイアン・ミュージック&フラ・コミュニティーから著名アーティストが集結してレコーディングされた
「Kū Haʻaheo E Kuʻu Hawaiʻi」は、
- ソング・オブ・ザ・イヤー
- ハワイアン・ミュージック・ビデオ・オブ・ザ・イヤー
の2部門受賞。
Nā Hōkū Hanohano Awards2020 ソング・オブ・ザ・イヤーに選ばれた Kū Haʻaheo E Kuʻu Hawaiʻi https://t.co/HUMp2ZVxOW
— よしみだいすけ (@NuiDaisuke) October 12, 2020
Nā Puʻuwai Haokila
人気バンド・ケアウホウのザックが、昨年7月にマウナケア山頂の工事着工を体を張って防いだクプナ(長老)たちを讃えて書いた
「Nā Puʻuwai Haokila」は、
優れたハワイ語ソングライターに贈られる
ハクメレ賞を受賞。
Kū Kiaʻi Mauna Together We Rise
さらに、プロテクト・マウナケア/アロハ・アイナ運動の活動家女性シンガー、ハーヴァネ・リオス(Hāwane Rios)のアルバム
「Kū Kiaʻi Mauna Together We Rise」が
コンテンポラリー・アルバム・オブ・ザ・イヤーを受賞。
Nā Hōkū Hanohano Awards2020 コンテンポラリー・アルバム・オブ・ザ・イヤー、Hāwane Rios の Kū Kiaʻi Mauna Together We Rise https://t.co/sdwH6iJMfp @amazonより
— よしみだいすけ (@NuiDaisuke) October 12, 2020
先住ハワイアンを苦しめる社会問題に立ち向かうハワイアン・アーティストたち、彼らの信念と誇りに触れるこれらの作品を、ハワイを愛するフラダンサーはしっかりと受け止めたいですね。
若手アーティストの活躍
近年、フラダンサーに愛される若手アーティストたちの活躍が目覚ましいのが嬉しい限りです。
ナー・ワイ・エハー(Nā Wai ʻEhā)
昨年新人アーティスト・オブ・ザ・イヤーを受賞したナー・ワイ・エハー(Nā Wai ʻEhā)が今年も大健闘。
- グループ・オブ・ザ・イヤー
- ハワイアン・アルバム・オブ・ザ・イヤー
- ハワイ語パフォーマンス賞
の3部門受賞しました。
Nā Hōkū Hanohano Awards2020 グループ・オブ・ザ・イヤー Nā Wai ʻEhā の Lovely Sunrise https://t.co/GtvKaMyr6M @amazonより #フラ #ハワイアンミュージック
— よしみだいすけ (@NuiDaisuke) October 12, 2020
エイ・ネイ(Ei Nei)
新人アーティスト・オブ・ザ・イヤーは、昨年日本でのイベント仕事でご一緒したときにその実力と人柄を知り個人的に応援していたエイ・ネイ(Ei Nei)の手に!
Nā Hōkū Hanohano Awards2020 新人賞を受賞したEi Nei の Hui! https://t.co/WMkeXuojG0 @amazonより
— よしみだいすけ (@NuiDaisuke) October 12, 2020
女性ボーカリスト・オブ・ザ・イヤー
女性ボーカリスト・オブ・ザ・イヤーには、もはやこの部門の常連、ナタリーが選ばれました。
Nā Hōkū Hanohano Awards 2020 女性ボーカリスト・オブ・ザ・イヤーを受賞したNatalie Ai Kamauu の 21n158w https://t.co/28qg0qYNk0 @amazonより
— よしみだいすけ (@NuiDaisuke) October 12, 2020
ミュージック・ビデオ・オブ・ザ・イヤー
最後に、ミュージック・ビデオ・オブ・ザ・イヤー受賞作品はこちら。
「イズ」ことイズラエル・カマカヴィヴォオレの代表作「Hawaiʻi ’78」が、ハワイのオールスター&子どもたちによって歌い踊られる映像です。
この映像に込められたメッセージが、日本のフラダンサーの心にも届くことを願いつつ、ハワイの今を知ることができる「ナ・ホク・ハノハノ」のレポートを締めくくります。