この記事は、フラソングのハワイ語詞を自分で理解したい方向けです。解読のためのヒントが得られます。
1.ひとこと解説
♪オ・オエ・ノ〜・パハ・イ〜ア〜♪
という歌い出しで、溢れ出す愛の感情を3種類の風と絡めて表現するメレ。
メレの基本情報を確認していきましょう。
2.アーティストは?
レコーディングしたのは、ケアリイ・レイシェル。
Kealiʻi Reichel
ケアリイ・レイシェル
アルバム『Kawaiokalena』(2014) に収録。
3.歌詞
ʻO ʻOe Nō Paha Ia
歌詞:Devin Kamealoha ForrestʻO ʻoe nō paha ia, e ka lau o ke aloha
ʻO ia nō paha ia kau mai nei ka haliʻa
Alia mai hoʻi ʻoe, ka pā a ka Inuwai
He Kēwai ko uka e kō ahe mai neiE mai ke ʻAlalauaʻe i ʻolu kāua
ʻO ka lau aʻe nō ia o kuʻu aloha
ʻO ia nō hoʻi ia ʻo ka wai puna
Na wai lā e ʻole ke kau o ka ʻōpua
ʻO ka wai o luna e kili iho neiE mai ke ʻAlalauaʻe i ʻolu kāua
Pehea mai nō ia e mau loa ana
ʻO ka pua aʻe nō ia e ka Inuwai
Aia paha i uka e malu mau ai
ʻO ke Kēwai nō ia e hoʻolaʻi mai neiE kō ahe mai nei
– Kawaiokalena / Kealiʻi Reichel
E kili iho nei
E hoʻolaʻi mai nei
4.作者は?
歌詞
Devin Kamealoha Forrest
メロディー
Kealiʻi Reichel
5.解読のポイントは?
解読の難易度
風、植物、雲、雨、泉など自然を表現する言葉を使いつつ、愛の感情を紡ぎ出しています。ハワイらしい抽象的な歌詞が、逆に解釈を難しくさせるタイプのメレですね。
言葉数:ボキャブラリーが32語とやや多めなので+0.5
言葉の難しさ:全体的に頻出度高いやさしい言葉なので+0
補足情報:深い解釈には隠喩表現が汲み取れる必要ありなので+1
ということで解読の難易度は2.5
ぜひ自分で解読に挑戦してみましょう。
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6.キーワードをチェックしよう
ではこのメレのキーワード(特定の名前)をチェックしましょう。
地名
このメレに地名は登場しません。
固有名詞・人名
このメレには固有名詞が三つ出てきます。
Inuwai
イヌワイ
【固有名詞】潮風の名前
Kēwai
ケワイ
【固有名詞】風の名前、湿った風
ʻAlalauaʻe
アララウアエ
【固有名詞】「ラウアエの香り」という意味の風の名前
動植物
このメレに動植物は登場しません。
このメレに紡がれているのは
「花の言葉」32語
「糸の言葉」19語
「花の言葉」と「糸の言葉」ってなに?
…と思った方は次の項目へ。
7.花の言葉と糸の言葉とは?
「ハワイの歌は言葉を紡いだレイ」だとハワイの人は言います。
メレの中には大きく分けて2種類の言葉があります。レイにたとえるなら、「花の言葉」と「糸の言葉」です。
「花の言葉」は、単体で意味を持って存在できる語。品詞でいうなら名詞、動詞、形容詞、副詞です。
「糸の言葉」は、歌詞を構成する文や句を作るために「花の言葉」をつなげる役割をする語です。品詞でいうなら前置詞、接続詞、冠詞などです。歌詞の構成要素としてあらゆる歌に繰り返し現れますが、その役割を知ってしまえばいちいち調べる必要はない言葉たちです。
フラソングのハワイ語は、言葉の種類を見分けることができると解読が簡単になります。
YouTubeでも語っていますので、ぜひ観てね。
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