この記事は、フラソングのハワイ語詞を自分で理解したい方向けです。解読のためのヒントが得られます。
1.ひとこと解説
♪マ〜プ〜・イ〜ア〜・ケ・アラ〜・オ・カ〜・ピ〜カケ〜♪
という歌い出しで、甘く香るジャスミンの花のレイをたたえるメレ。
メレの基本情報を確認していきましょう。
2.アーティストは?
レコーディングしたのは、ハパ。
Hapa
ハパ
アルバム『Hapa』(1992) 、『Collection』(1998)に収録されています。
3.歌詞
Lei Pīkake
(Barry Flanagan, Hawaiian Translation: S. Kīʻope Raymond)Māpu ʻia ke ʻala o ka pīkake
I ka ō aheahe a ka makani
Hui:
Aloha aʻe au
I ka pua ʻumeʻume mauʻAko au i nēia pua aloha
I poina ʻole ʻia ai a he launa ʻole
– Hui –ʻOhuʻohu hoʻi pili i ka puʻuwai
He lei hoʻolei aʻe pūlama
– Hui –Puana ʻia mai koʻu manaʻo
He lei pīkake kuʻu aloha
– Hui –Puana hou ʻia mai koʻu manaʻo
Hapa のアルバム『Hapa』より
He lei pīkake kuʻu aloha
– Hui –
4.作者は?
Barry Flanagan
バリー・フラナガン
ハワイ語訳
S. Kīʻope Raymond
S・キオペ・レイモンド
5.解読のポイントは?
解読の難易度
とてもシンプルな歌詞ですが、心に残るメロディーに乗って伝わるのは深い感情。作者の込めた想いはどんなものなのかを知って踊りたいメレですね。
作者が語ってくれた想いを、音声講座で共有しています。
言葉数:ボキャブラリーは28語と普通なので+0
言葉の難しさ:ハワイ語初級者には辞書が必要な、メレ頻出度が低めの言葉が少しあるので+0.5
補足情報:行間に込められている感情を読み取ること、歌われているハワイの景色、キーワードの背景を知ることで理解が深まるタイプのメレなので+1
ということで解読の難易度は2.5
さっそく解読に挑戦してみましょう。
まずはキーワードをチェック!
6.キーワードをチェックしよう
ではこのメレのキーワード(特定の名前)をチェックしましょう。
地名
このメレに地名は登場しません。
固有名詞・人名
このメレに固有名詞・人名は登場しません。
動植物
このメレには植物の名前がひとつ出てきます。
pīkake
ピカケ
【植物】ジャスミン
このメレに紡がれているのは
「花の言葉」28語
「糸の言葉」10語
「花の言葉」と「糸の言葉」ってなに?
…と思った方は次の項目へ。
7.花の言葉と糸の言葉とは?
「ハワイの歌は言葉を紡いだレイ」だとハワイの人は言います。
メレの中には大きく分けて2種類の言葉があります。レイにたとえるなら、「花の言葉」と「糸の言葉」です。
「花の言葉」は、単体で意味を持って存在できる語。品詞でいうなら名詞、動詞、形容詞、副詞です。
「糸の言葉」は、歌詞を構成する文や句を作るために「花の言葉」をつなげる役割をする語です。品詞でいうなら前置詞、接続詞、冠詞などです。歌詞の構成要素としてあらゆる歌に繰り返し現れますが、その役割を知ってしまえばいちいち調べる必要はない言葉たちです。
フラソングのハワイ語は、言葉の種類を見分けることができると解読が簡単になります。
YouTubeでも語っていますので、ぜひ観てね。
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