この記事は、フラソングのハワイ語詞を自分で理解したい方向けです。解読のためのヒントが得られます。
1.ひとこと解説
♪アカヒ・ホ〜イ〜・ア・イケ・クウ・マ〜カ〜♪
という歌い出しで、ヒロの景観をたたえるメレ。
メレの基本情報を確認していきましょう。
2.アーティストは?
IZことイズラエル・カマカヴィヴォオレ、ホオケナなどがレコーディングしています。
Israel Kamakawiwoʻole
イズラエル・カマカヴィヴォオレ
アルバム『Facing Future』(1993) に収録。
Hoʻokena
ホオケナ
アルバム『Lei Pūlamahia, Hoʻokena Treasures II』(2005) に収録。
3.歌詞
Kūhiō Bay
作者:Keliana BishawʻAkahi hoʻi a ʻike kuʻu maka
I ka nani aʻo Waiākea
ʻAʻohe lua e like ai
Me ka nani a me ka nani aʻo Kūhiō BayMahalao aʻe au i ka nani aʻo Hilo
Me ka ua a e hoʻopulu nei
Oni ana Mokuola ʻau i ke kai
ʻO ua ʻāina e kaulana neiWaiānuenue a he wai kaulana
He Mele Aloha: A Hawaiian Songbook / by Carol Wilcox, Kimo Hussey, Vicky Hollinger, Puakea Nogelmeier より
Wai mākaʻikaʻi a ka malihini
Wai kamahaʻo i kaʻu ʻike
E pāpahi e hoʻopē nei i ka nahele
4.作者は?
Keliana Bishaw
5.解読のポイントは?
解読の難易度
言葉数:ボキャブラリーは30語と普通なので+0
言葉の難しさ:ハワイ語初級でも親しみのある、メレ頻出度が高めの言葉が多いので+0
補足情報:歌われている地名の場所はどこか、実際の景色はどんなか、を知ることで理解が深まるので+1
ということで解読の難易度は2
さっそく解読に挑戦してみましょう。
まずはキーワードをチェック!
6.キーワードをチェックしよう
ではこのメレのキーワード(特定の名前)をチェックしましょう。
地名
このメレにはハワイ島の地名が五つ出てきます。
Waiākea
ワイアケア
ハワイ島ヒロ郊外にある池と川の名前
Kūhiō Bay
ワクヒオ・ベイ
ハワイ島ヒロの湾
Hilo
ヒロ
ハワイ島東部の市、地区の名前
Mokuola
モクオラ
ハワイ島ヒロの海岸に突き出た小島の名前
Waiānuenue
ワイアヌエヌエ
ハワイ島ヒロにある滝、レインボー・フォールズの旧名
固有名詞・人名
このメレに固有名詞・人名は登場しません。
動植物
このメレに動植物の名前は登場しません。
このメレに紡がれているのは
「花の言葉」30語
「糸の言葉」15語
「花の言葉」と「糸の言葉」ってなに?
…と思った方は次の項目へ。
7.花の言葉と糸の言葉とは?
「ハワイの歌は言葉を紡いだレイ」だとハワイの人は言います。
メレの中には大きく分けて2種類の言葉があります。レイにたとえるなら、「花の言葉」と「糸の言葉」です。
「花の言葉」は、単体で意味を持って存在できる語。品詞でいうなら名詞、動詞、形容詞、副詞です。
「糸の言葉」は、歌詞を構成する文や句を作るために「花の言葉」をつなげる役割をする語です。品詞でいうなら前置詞、接続詞、冠詞などです。歌詞の構成要素としてあらゆる歌に繰り返し現れますが、その役割を知ってしまえばいちいち調べる必要はない言葉たちです。
フラソングのハワイ語は、言葉の種類を見分けることができると解読が簡単になります。
YouTubeでも語っていますので、ぜひ観てね。
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