メレノート

♪E Nā Kini[エ・ナ・キニ]

この記事は、フラソングのハワイ語詞を自分で理解したい方向けです。解読のためのヒントが得られます。

1.ひとこと解説

♪エ・ナー・キニ・オ〜・カ・アーイナ・エ・アラ・マ〜イ♪という歌い出しで、ハワイ全島の民衆が団結することを促すプロテスト・ソング。

だいすけ

メレの基本情報を確認していきましょう。

2.アーティストは?

近年カラニ・ペアのレコーディングが人気です。
その他、デニス・カマカヒなど各時代のアーティストに歌い継がれています。

Kalani Peʻa
カラニ・ペア

アルバム『E Walea』(2016) に収録。

その他のアーティスト

  • Dennis Kamakahi, Stephen Inglis
    デニス・カマカヒ、ステファン・イングリス
  • Kawai Cockett
    カワイ・カケット

など

3.歌詞

E Nā Kini
 (作者:Ernest Kala)

E nā kini o ka ʻāina, e ala mai, a e ala pū
E nā mamo o Hawaiʻi nei, e ala mai, (a e ala pū)
A i mua e nā pōkiʻi a inu i ka wai ʻawaʻawa
A e mau ka lanakila, e nā kini o ka ʻāina
E nā mamo o Hawaiʻi nei, e ala mai, (a e ala pū)

Hui:
I ka lawe, lawe a lilo, i ka pono, pono a mau
Paio nō ka pono ē, e nā kini o ka ʻāina
I ka lawe, lawe a lilo, i ka pono, pono a mau
Ua mau ke ea o ka ʻāina i ka pono
Ua mau ke ea o ka ʻāina i ka pono

E nā mokupuni o Hawaiʻi nei, e ala mai, (a e ala pū)
E nā mano kini a lehu, e ala mai, (a e ala pū)
Mai Hawaiʻi o Keawe a Kauaʻi o Manokalani
ʻOnipaʻa mau, ʻonipaʻa mau
E nā mokupuni o Hawaiʻi nei
E nā mano kini a lehu e ala mai, (a e ala pū)

Kalani Peʻa のアルバム『E Walea』より

カラニ・ペアが歌っている部分のみを表示した歌詞はこちら

E nā kini o ka ʻāina, e ala mai
E nā mamo o Hawaiʻi nei, e ala mai
A i mua e nā pōkiʻi a inu i ka wai ʻawaʻawa
A e mau ka lanakila, e nā kini o ka ʻāina
E nā mamo o Hawaiʻi nei, e ala mai

Hui:
I ka lawe (lawe a lilo) i ka pono (pono a mau)
Paio nō ka pono ē, e nā kini o ka ʻāina
I ka lawe (lawe a lilo) i ka pono (pono a mau)
Ua mau ke ea o ka ʻāina i ka pono
Ua mau ke ea o ka ʻāina i ka pono

E nā mokupuni o Hawaiʻi nei, e ala mai
E nā mano kini a lehu, e ala mai
Mai Hawaiʻi o Keawe a Kauaʻi o Manokalani
ʻOnipaʻa mau, ʻonipaʻa mau
E nā mokupuni o Hawaiʻi nei
E nā mano kini a lehu e ala mai

4.作者は?

Ernest Kala
アーネスト・カラ

5.解読のポイントは?

解読の難易度

ハワイアンの団結を促す力強いメッセージの背景には何があるのか、今そのメッセージはどんな意味を持つのか、歴史的な背景を知る必要があるメレです。

言葉数:ボキャブラリーは25語とやや少なめなので+0

言葉の難しさ:ハワイ語初級者には辞書が必要な、メレ頻出度が低めの言葉がやや多めなので+1

補足情報:行間に込められている感情を読み取ること、歌われているハワイの景色、キーワードの背景を知ることで理解が深まるタイプのメレなので+1。

ということで解読の難易度は3

さっそく解読に挑戦してみましょう。
まずはキーワードをチェック!

6.キーワードをチェックしよう

だいすけ

ではこのメレのキーワード(特定の名前)をチェックしましょう。

地名

このメレには地名が二つ出てきます。

Hawaiʻi
ハワイ

ハワイ、ハワイ島

Kauaʻi
カウアイ

カウアイ島

固有名詞・人名

このメレに人名が二つ出てきます。

Keawe
ケアヴェ

【人名】ハワイ島の古代の首長の名前

Manokalani
マノカラニ

【人名】カウアイ島の古代の首長の名前

動植物

このメレに動植物の名前は登場しません。

だいすけ

このメレに紡がれているのは
「花の言葉」24語
「糸の言葉」12語

「花の言葉」と「糸の言葉」ってなに?
…と思った方は次の項目へ。

7.花の言葉と糸の言葉とは?

「ハワイの歌は言葉を紡いだレイ」だとハワイの人は言います。
メレの中には大きく分けて2種類の言葉があります。レイにたとえるなら、「花の言葉」と「糸の言葉」です。

「花の言葉」は、単体で意味を持って存在できる語。品詞でいうなら名詞、動詞、形容詞、副詞です。

「糸の言葉」は、歌詞を構成する文や句を作るために「花の言葉」をつなげる役割をする語です。品詞でいうなら前置詞、接続詞、冠詞などです。歌詞の構成要素としてあらゆる歌に繰り返し現れますが、その役割を知ってしまえばいちいち調べる必要はない言葉たちです。

フラソングのハワイ語は、言葉の種類を見分けることができると解読が簡単になります。
YouTubeでも語っていますので、ぜひ観てね。

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