メレノート

♪Aia Ka Laʻi I Kaʻuiki[アイア・カ・ライ・イ・カウイキ]

この記事は、フラソングのハワイ語詞を自分で理解したい方向けです。解読のためのヒントが得られます。

1.ひとこと解説

♪アイア・カ〜・ライ・イ・カウイ〜キ♪
という歌い出しで、マウイ島ハナの雨景色の中のカウイキを、カアフマヌの誕生地としてたたえるメレ。

だいすけ

メレの基本情報を確認していきましょう。

2.アーティストは?

ウェルドン・ケカウオハがレコーディングしています。

Weldon Kekauoha
ウェルドン・ケカウオハ

ウェルドン・ケカウオハのアルバム『Pilialoha』(2012) に収録。

3.歌詞

Aia Ka Laʻi I Kaʻuiki
(作者:ʻIliahi Paredes)

Aia ka laʻi i Kaʻuiki
I ka noenoe ua kea o Hāna
Hoʻolono i ka leo hone o ke kai
Ke one hānau o Kaʻahumanu

He aloha Kaʻuiki, a e kū nei

Ahuwale ka manaʻo ke ʻike aku
I ka nani kamahaʻo o ka ʻāina
ʻAkahi nō au a ʻike maka
I ke koʻiaweawe a ka Ua Kea

He aloha Kaʻuiki, a e kū nei

Moani ke ʻala o ka ʻawapuhi
He wehi onaona no ka nahele
Haʻina ʻia mai ana ka puana
E ola mau nā kupa o ka ʻāina

Aia ka laʻi i Kaʻuiki,
i ka noe ua kea, nani nō

Weldon Kekauohaのアルバム『Pilialoha』より

4.作者は?

ʻIliahi Paredes
イリアヒ・パレデス

5.解読のポイントは?

解読の難易度

マウイ島のクムフラによるマウイ島ソングということで、思い入れの強さが伝わるメレですね。

歌の中の景色を実際に見たことがあるぼくにとっては、あの場所の景色や感覚が脳内に再現されるような歌詞です。

歌詞を解読したら、カアフマヌについてもぜひ理解を深めましょう。

言葉数:ボキャブラリーは39語とやや多めなので+0.5

言葉の難しさ:ハワイ語初級者には辞書が必要な、メレ頻出度が低めの言葉が少しあるので+0.5

補足情報:歌われている地名の場所はどこか、実際の景色はどんなか、メレの舞台の地理・歴史・文化的知識を持つことで理解が深まるメレなので+1

ということで解読の難易度は3

ぜひ自分で解読に挑戦してみましょう。

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6.キーワードをチェックしよう

だいすけ

ではこのメレのキーワード(特定の名前)をチェックしましょう。

地名

このメレにはマウイ島の地名が2つ出てきます。

Kaʻuiki
カウイキ

マウイ島東部ハナの岬の名前

Hāna
ハナ

マウイ島東岸の地域、湾、集落、ビーチパーク、森林保護区の名前

固有名詞・人名

このメレには固有名詞・人名が二つ出てきます。

Kaʻahumanu
カアフマヌ

【人名】カメハメハ大王の妻のひとり

Ua Kea / Uakea
ウア・ケア

【固有名詞】マウイ島ハナに降る雨の名前

動植物

このメレには植物の名前がひとつ出てきます。

ʻawapuhi
アワプヒ

【植物】ジンジャー

だいすけ

このメレに紡がれているのは
「花の言葉」39語
「糸の言葉」15語

「花の言葉」と「糸の言葉」ってなに?
…と思った方は次の項目へ。

7.花の言葉と糸の言葉とは?

「ハワイの歌は言葉を紡いだレイ」だとハワイの人は言います。
メレの中には大きく分けて2種類の言葉があります。レイにたとえるなら、「花の言葉」と「糸の言葉」です。

「花の言葉」は、単体で意味を持って存在できる語。品詞でいうなら名詞、動詞、形容詞、副詞です。

「糸の言葉」は、歌詞を構成する文や句を作るために「花の言葉」をつなげる役割をする語です。品詞でいうなら前置詞、接続詞、冠詞などです。歌詞の構成要素としてあらゆる歌に繰り返し現れますが、その役割を知ってしまえばいちいち調べる必要はない言葉たちです。

フラソングのハワイ語は、言葉の種類を見分けることができると解読が簡単になります。
YouTubeでも語っていますので、ぜひ観てね。

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