メレノート

♪Kuʻu Wehi O Ke Aumoe[クウ・ヴェヒ・オ・ケ・アウモエ]

この記事は、フラソングのハワイ語詞を自分で理解したい方向けです。解読のためのヒントが得られます。

1.ひとこと解説

♪アイア・クウ・レイ・ホク・イ・カ・ラニ〜♪
という歌い出しで、ハワイの夜空に輝く星と特別な人への思いが重ねられるメレ。

だいすけ

メレの基本情報を確認していきましょう。

2.アーティストは?

ケアリー・レイシェルがレコーディングしています。

Kealiʻi Reichel
ケアリイ・レイシェル

ケアリイ・レイシェルのデビュー・アルバム『Kawaipunahele』(1994) に収録。

3.歌詞

Kuʻu Wehi O Ke Aumoe
(作者:Puakea Nogelmeier)

Aia kuʻu lei hōkū i ka lani
E kāhiko iā luna ē
I ke ano ahiahi ua kāhei mai
I wehi hoʻi nou e ʻEhulani

E ʻimoʻimo makawalu mai ana
Me he minoʻaka o ka lani lā
Hū aʻe ka haliʻa o loko mai nei
No kuʻu wehi o ke aumoe

ʻO ʻoe kuʻu hoa pili paʻa
A he wehi nō e lei mau ai
Ua lilo loa aku iō Kekele lā
A pili naʻe ʻoe iaʻu

ʻO ka pilina ke aloha mao ʻole
E konikoni ana i ka puʻuwai
Puana ʻia kuʻu wehi o ke aumoe
ʻO ke aloha ia nou e ʻEhulani

Kealiʻi Reichel のアルバム『Kawaipunahele』より

4.作者は?

Puakea Nogelmeier
プアケア・ノーゲルマイヤー

5.解読のポイントは?

解読の難易度

夜空の星のレイで飾るエフラニさんとは誰?
ケケレという地名が歌われるのはなぜ?
…という、そぼくな疑問はあるものの、夜空の下のハワイを舞台にしたロマンチックなラブソングが軽快で踊って楽しいメレ。

言葉数:ボキャブラリーは39語とやや多めなので+0.5

言葉の難しさ:ハワイ語初級者には辞書が必要な、メレ頻出度が低めの言葉が少しあるので+0.5

補足情報:比較的わかりやすいラブソングに聞こえますが、メレが生まれた背景、だれに捧げられたのかを知ることでより理解が深まりそうなので+0.5

ということで解読の難易度は2.5

さっそく解読に挑戦してみましょう。
まずはキーワードをチェック!

6.キーワードをチェックしよう

だいすけ

ではこのメレのキーワード(特定の名前)をチェックしましょう。

地名

このメレには地名がひとつ出てきます。

Kekele
ケケレ

オアフ島ヌウアヌ・パリの崖下地域の名前

固有名詞・人名

このメレには人名がひとつ出てきます。

ʻEhulani
エフラニ

【人名】エフラニ

動植物

このメレに動植物は登場しません。

だいすけ

このメレに紡がれているのは
「花の言葉」39語
「糸の言葉」23語

「花の言葉」と「糸の言葉」ってなに?
…と思った方は次の項目へ。

7.花の言葉と糸の言葉とは?

「ハワイの歌は言葉を紡いだレイ」だとハワイの人は言います。
メレの中には大きく分けて2種類の言葉があります。レイにたとえるなら、「花の言葉」と「糸の言葉」です。

「花の言葉」は、単体で意味を持って存在できる語。品詞でいうなら名詞、動詞、形容詞、副詞です。

「糸の言葉」は、歌詞を構成する文や句を作るために「花の言葉」をつなげる役割をする語です。品詞でいうなら前置詞、接続詞、冠詞などです。歌詞の構成要素としてあらゆる歌に繰り返し現れますが、その役割を知ってしまえばいちいち調べる必要はない言葉たちです。

フラソングのハワイ語は、言葉の種類を見分けることができると解読が簡単になります。
YouTubeでも語っていますので、ぜひ観てね。

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