この記事は、フラソングのハワイ語詞を自分で理解したい方向けです。解読のためのヒントが得られます。
1.ひとこと解説
♪アウヘ〜ア〜・ワレ・オエ・エ・カ・ロ〜ケ♪
という歌い出しで、バラにたとえた愛する人への、胸が苦しくなるほどの思いを伝えるメレ。
メレの基本情報を確認していきましょう。
2.アーティストは?
マウナルア、マカハ・サンズ&デニス・パヴァオなど、たくさんのアーティストがレコーディングしています。
Maunalua
マウナルア
アルバム『Kuleana』(2003) に収録されています。
その他のアーティスト
- Mākaha Sons & Dennis Pavao
マカハ・サンズ&デニス・パヴァオ - Leinaʻala Haili
レイナアラ・ハイリ - Linda Dela Cruz
リンダ・デラ・クルズ
など
3.歌詞
Ka Loke
(作者:Mary Heanu)ʻAuhea wale ʻoe e ka loke
Kuʻu lei paoa i ke ʻalaHe ʻala onaona nō kou
Ke pili mai ʻoe i ʻaneʻiMa ʻaneʻi mai nō kāua
Ma ka poli ʻolu o MakanaHe makana nui nō ke aloha
A ka makamaka a e kipa aku aiʻO ʻoe e ka ʻeha a ka manaʻo
A ka puʻuwai a e hana aʻe neiHaʻina ʻia mai ka puana
Maunalua のアルバム『Kuleana』より聴き取り
Kuʻu lei paoa i ke ʻala
4.作者は?
Mary Heanu
メアリー・ヘアヌ
5.解読のポイントは?
解読の難易度
「loke」にたとえられた「ʻoe」への強い想いが言葉のチョイスによく表れていますね。3番の「Makana」のくだりは補足の知識が必要になりますが、全体的にはとてもわかりやすいメレです。
言葉数:ボキャブラリーは28語と普通なので+0
言葉の難しさ:ハワイ語初級でも親しみのある、メレ頻出度が高めの言葉が多いので+0
補足情報:使われているキーワードにまつわる知識があればよく理解できるので+0.5
ということで解読の難易度は1.5
さっそく解読に挑戦してみましょう。
まずはキーワードをチェック!
6.キーワードをチェックしよう
ではこのメレのキーワード(特定の名前)をチェックしましょう。
地名
このメレに地名はひとつ出てきます。
Makana
マカナ
カウアイ島北岸、ハエナの頂の名前
固有名詞・人名
このメレに固有名詞・人名は登場しません。
動植物
このメレには植物の名前がひとつ出てきます。
loke
ロケ
【植物】バラ
このメレに紡がれているのは
「花の言葉」28語
「糸の言葉」16語
「花の言葉」と「糸の言葉」ってなに?
…と思った方は次の項目へ。
7.花の言葉と糸の言葉とは?
「ハワイの歌は言葉を紡いだレイ」だとハワイの人は言います。
メレの中には大きく分けて2種類の言葉があります。レイにたとえるなら、「花の言葉」と「糸の言葉」です。
「花の言葉」は、単体で意味を持って存在できる語。品詞でいうなら名詞、動詞、形容詞、副詞です。
「糸の言葉」は、歌詞を構成する文や句を作るために「花の言葉」をつなげる役割をする語です。品詞でいうなら前置詞、接続詞、冠詞などです。歌詞の構成要素としてあらゆる歌に繰り返し現れますが、その役割を知ってしまえばいちいち調べる必要はない言葉たちです。
フラソングのハワイ語は、言葉の種類を見分けることができると解読が簡単になります。
YouTubeでも語っていますので、ぜひ観てね。
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