この記事は、フラソングのハワイ語詞を自分で理解したい方向けです。解読のためのヒントが得られます。
1.ひとこと解説
♪エ・カヘア・マイ・アナ・オ・パレフア・エ〜♪
という歌い出しで、ワイアナエ山脈の山間部パレフアで見て感じた情景・感動を伝えるメレ。
メレの基本情報を確認していきましょう。
2.アーティストは?
レコーディングしているのは、エイミー・ハナイアリイ。
Amy Hānaialiʻi Gilliom
エイミー・ハナイアリイ・ギリオム
エイミー・ハナイアリイ&ウィリー・Kのアルバム『Hānaialiʻi』(1998) に収録。
『My Father’s Granddaughter』(2012) にも収録されています。
3.歌詞
Pālehua
(作者:Amy Hānaialiʻi Gilliom)E kāhea mai ana ʻo Pālehua ē
Wahi lani hāʻupu iaʻu e poina ʻole
Ke kuahiwi kaulana wehe i ka lani
ʻAuhea wale ana ʻoe ʻo Pālehua ēʻO ka wahi kiʻekiʻe loa ʻo Pālehua ē
E pā mai ana ka makani i ka ulu nāhele
Ulupuni mākou i ke ʻala palepiwa
ʻAuhea wale ana ʻoe ʻo Pālehua ēHaʻina ʻia mai ana ka puana lā
Amy Hānaialiʻi Gillom のアルバム『Hānaialiʻi』より
E kāhea mai ana ʻo Pālehua
Ke kuahiwi kaulana wehe i ka lani
ʻAuhea wale ana ʻoe ʻo Pālehua ē
4.作者は?
Amy Hānaialiʻi Gilliom
エイミー・ハナイアリイ・ギリオム
5.解読のポイントは?
解読の難易度
「忘れられない場所」であるパレフアのことをたたえながら、霧に包まれた山頂の森や風に乗ってユーカリが香る情景を神秘的に描くメレ。どんな状況、心境が歌われているのかを知ると、メレへの思い入れが深まります。
ぼくが作者のエイミーから直接聞いたエピソードを、音声講座でシェアしています。
言葉数:ボキャブラリーは26語と普通なので+0
言葉の難しさ:ハワイ語初級者には辞書が必要な、メレ頻出度が低めの言葉がやや多めなので+1
補足情報:行間に込められている感情を読み取ること、歌われているハワイの景色を知ることで理解が深まるタイプのメレなので+1。
ということで解読の難易度は3
さっそく解読に挑戦してみましょう。
まずはキーワードをチェック!
6.キーワードをチェックしよう
ではこのメレのキーワード(特定の名前)をチェックしましょう。
地名
このメレにはオアフ島の地名がひとつ出てきます。
Pālehua
パレフア
オアフ島ワイアナエ山脈の南端にある丘
固有名詞・人名
このメレに固有名詞・人名は登場しません。
動植物
このメレには植物の名前がひとつ出てきます。
palepiwa
パレピワ
【植物】ユーカリの木
このメレに紡がれているのは
「花の言葉」26語
「糸の言葉」10語
「花の言葉」と「糸の言葉」ってなに?
…と思った方は次の項目へ。
7.花の言葉と糸の言葉とは?
「ハワイの歌は言葉を紡いだレイ」だとハワイの人は言います。
メレの中には大きく分けて2種類の言葉があります。レイにたとえるなら、「花の言葉」と「糸の言葉」です。
「花の言葉」は、単体で意味を持って存在できる語。品詞でいうなら名詞、動詞、形容詞、副詞です。
「糸の言葉」は、歌詞を構成する文や句を作るために「花の言葉」をつなげる役割をする語です。品詞でいうなら前置詞、接続詞、冠詞などです。歌詞の構成要素としてあらゆる歌に繰り返し現れますが、その役割を知ってしまえばいちいち調べる必要はない言葉たちです。
フラソングのハワイ語は、言葉の種類を見分けることができると解読が簡単になります。
YouTubeでも語っていますので、ぜひ観てね。
「独学ではむずかしい!」という方は、まずはオンライン講座で基本をざっくり学んでしまうのがオススメです。
なかなか日程が合わない方はオンデマンド講座でも学べます。