この記事は、フラソングのハワイ語詞を自分で理解したい方向けです。解読のためのヒントが得られます。
1.ひとこと解説
♪ヒエヒエ・オ・マウイ・イア〜・ハレアカラ〜♪
という歌い出しで、島の山と風と花と王の名とともにマウイ島をたたえるメレ。
メレの基本情報を確認していきましょう。
2.アーティストは?
ケアウホウがレコーディングしています。
Keauhou
ケアウホウ
ケアウホウのアルバム『Ua Kō, Ua ʻĀina』(2018) に収録。
3.歌詞
Maui
(作詞:Mary Kawena Pukui / 作曲:Irmgard Farden ʻĀluli)Hiehie ʻo Maui iā Haleakalā
Ua wehi ʻoe i ka pua māmaneUa ʻohu ʻoe i ka lokelani
A wili nani ʻia me ka palapalaiNā hono hoʻi aʻo Piʻilani
Nā makani Ukumehame me OlowaluHaʻaheo wale nā pua o Maui
Ke one hānau kū kilakilaE ō mai ʻoe i kou inoa
ʻO Maui nui a Kama ulumāhiehieMaui nō ka ʻoi
Keauhouのアルバム『Ua Kō, Ua ʻĀina』より
4.作者は?
作詞
Mary Kawena Pukui
メアリー・カヴェナ・プクイ
(1895 – 1986)
作曲
Irmgard Farden ʻĀluli
アームガード・ファーデン・アールリ
(1911 – 2001)
5.解読のポイントは?
往年のハクメレ大御所二人のペンによる古き良きマウイソングが、ケアウホウのレコーディングでよみがえりました。
原曲の7バースから、5バースが歌われています。ちなみに、マウナケアの花としてよく歌われるママネが、ここではハレアカラとともに歌われています。個人的に興味深い発見でした。
言葉数:ボキャブラリー数は30語と少なめなので+0
言葉の難しさ:ハワイ語初級でも親しみのある、メレ頻出度が高めの言葉が多いので+0
補足情報:歌われている地名の場所はどこか、実際の景色はどんなか、メレの舞台の地理・歴史・文化的知識を持つことで理解が深まるメレなので+1
ということで解読の難易度は2
さっそく解読に挑戦してみましょう。
まずはキーワードをチェック!
6.キーワードをチェックしよう
ではこのメレのキーワード(特定の名前)をチェックしましょう。
地名
このメレには地名が四つ出てきます。
Maui
マウイ
マウイ島
Haleakalā
ハレアカラ
マウイ島東部にある標高3055メートルの火山の名前
Ukumehame
ウクメハメ
西マウイの地区、渓谷、小川、ビーチなどの名前
Olowalu
オロワル
西マウイの地区、渓谷、小川、ビーチなどの名前
このメレで「Ukumehame」と「Olowalu」は風の名前っぽく出てきています。
固有名詞・人名
このメレには人名が二つ出てきます。
Piʻilani
ピイラニ
【人名】16世紀にマウイ島を統治した王。ラハイナ出身。
Kama
カマ
【人名】「カマララワル Kamalalawalu」のこと。マウイ島の歴史上最も偉大な王のひとりとして語り継がれる。ピイラニの孫。
動植物
このメレには植物が2つ出てきます。
māmane
ママネ
【植物】マメ科のハワイ固有種。黄色い花の房をつける。
lokelani / loke lani
ロケラニ
【植物】マウイ島のシンボルフラワーで、濃いピンク色(または赤色)の小ぶりなバラ。ロゼラニ(roselani)とも。
palapalai
パラパライ
【植物】シダの名前
このメレに紡がれているのは
「花の言葉」30語
「糸の言葉」16語
「花の言葉」と「糸の言葉」ってなに?
…と思った方は このインスタ投稿を見てね。
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