この記事は、フラソングのハワイ語詞を自分で理解したい方向けです。解読のためのヒントが得られます。
1.ひとこと解説
♪オフオフ・オエ・マ・カ・ハノハ〜ノ〜♪
という歌い出しで、クラウンフラワーのレイと特別な人がたたえられるメレ
メレの基本情報を確認していきましょう。
2.アーティストは?
ナプアがレコーディングしています。
Nāpua
ナプア
ナプアのアルバム『Makawalu』(2017) に収録。
3.歌詞
Lei Nani Kalaunu
(作者:Kīhei Nahale-a)ʻOhuʻohu ʻoe ma ka hanohano
Kahi lei nani hoʻohiehie
A he ʻikena nani mai hoʻi kau
Ke kau maila i luna liloMe he kaimana e ʻōlali nei
Ma ka ʻimoʻimo hui hōkū
He āiwaiwa kahi manawa
Hāʻaleʻale i ka puʻuwaiHui:
He aloha nō, lei pua kalaunu
Lei kuikuia nā pua
Lei kaʻawili (ʻia) e ke aloha
Kuʻu pua lei nani kalaunuE lei nō, lei ʻia ko aloha
Kahi lei nani hoʻohiehie
A he ʻikena nani mai hoʻi kau
Ke kau maila i luna lilo(Hui)
Nāpua のアルバム『Makawalu』より
4.作者は?
Kīhei Nahale-a
キヘイ・ナヘレア
5.解読のポイントは?
解読の難易度
CDの歌詞ページ解説にあるように、作者がこのメレを書いたのはナ・ホク・ハノハノ(ハワイの音楽祭)授賞式がきっかけ。
そのことを知って歌詞をよく見ると、言葉の端々から汲み取れるものがいろいろあります。詳しくは音声講座で解説しました。
言葉数:ボキャブラリーは28語と普通なので+0
言葉の難しさ:ハワイ語初級者には辞書が必要な、メレ頻出度が低めの言葉がやや多めなので+1
補足情報:メレが生まれた背景、だれに捧げられたのかを知ることで理解が深まるので+1
ということで解読の難易度は3
さっそく解読に挑戦してみましょう。
まずはキーワードをチェック!
6.キーワードをチェックしよう
ではこのメレのキーワード(特定の名前)をチェックしましょう。
地名
このメレに地名は登場しません。
固有名詞・人名
このメレに固有名詞・人名は登場しません。
動植物
このメレには植物がひとつ出てきます。
pua kalaunu
プア・カラウヌ
【植物】クラウン・フラワー
このメレに紡がれているのは
「花の言葉」28語
「糸の言葉」14語
「花の言葉」と「糸の言葉」ってなに?
…と思った方は次の項目へ。
7.花の言葉と糸の言葉とは?
「ハワイの歌は言葉を紡いだレイ」だとハワイの人は言います。
メレの中には大きく分けて2種類の言葉があります。レイにたとえるなら、「花の言葉」と「糸の言葉」です。
「花の言葉」は、単体で意味を持って存在できる語。品詞でいうなら名詞、動詞、形容詞、副詞です。
「糸の言葉」は、歌詞を構成する文や句を作るために「花の言葉」をつなげる役割をする語です。品詞でいうなら前置詞、接続詞、冠詞などです。歌詞の構成要素としてあらゆる歌に繰り返し現れますが、その役割を知ってしまえばいちいち調べる必要はない言葉たちです。
フラソングのハワイ語は、言葉の種類を見分けることができると解読が簡単になります。
「独学ではむずかしい!」という方は、オンデマンド講座で学べます。