この記事は、フラソングのハワイ語詞を自分で理解したい方向けです。解読のためのヒントが得られます。
1.ひとこと解説
♪エ・イケ〜・イ・カ・ナニ〜・ア〜・オ・ポリアフ♪
という歌い出しで、マウナケア山頂の雪の女神をたたえるメレ
メレの基本情報を確認していきましょう。
2.アーティストは?
ワイプナがレコーディングしています。
Waupuna
ワイプナ
ワイプナのアルバム『E Hoʻi Mai』(2011) に収録。
3.歌詞
E ʻIke I Ka Nani A ʻO Poliʻahu
(作者:Kawaikapuokalani Hewett)E ʻike i ka nani a ʻo Poliʻahu
Ka wahine i ke anu i ke kēhau ʻo Mauna KeaKehakeha ka wahine i ka ʻiu o luna
Kāhiko ʻia i ka māmane, ʻai a ka manu palilaLiʻa au i ka wai hoʻopulu i ka ʻili
Ka wai huʻihuʻi a ka ua LilinoeNoe mai kou aloha pili kuʻu poli
E ka ipo noho i ka laʻi i ka malu o ka ʻōpuaPuana e ka nani a ʻo Poliʻahu
Waipuna のアルバム『E Hoʻi Mai』より
Ka wahine i ke anu i ke kēhau ʻo Mauna Kea
4.作者は?
Kawaikapuokalani Hewett
カワイカプオカラニ・ヒューエット
5.解読のポイントは?
解読の難易度
ハワイ一標高の高い場所、マウナケアの山頂は雪の女神ポリアフが住む神聖な地。美しいポリアフへの愛が、マウナケアの雨、花、鳥の名前とともに紡がれています。
フラダンサーならいつかは実際に見てみたい景色を、言葉の解読とともに音声講座で解説しました。
言葉数:ボキャブラリーは34語とやや多めなので+0.5
言葉の難しさ:ハワイ語初級者には辞書が必要な、メレ頻出度が低めの言葉が少しあるので+0.5
補足情報:歌われている地名の場所はどこか、実際の景色はどんなか、メレの舞台の地理・歴史・文化的知識を持つことで理解が深まるメレなので+1
ということで解読の難易度は3
ぜひ自分で解読に挑戦してみましょう。
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6.キーワードをチェックしよう
ではこのメレのキーワード(特定の名前)をチェックしましょう。
地名
このメレには地名がひとつ出てきます。
Mauna Kea
マウナ・ケア
ハワイ島にあるハワイ最高峰の山の名前
固有名詞・人名
このメレには人名が二つ出てきます。
- Poliʻahu
ポリアフ - Lilinoe
リリノエ
【人名】神話に出てくる女神の名前
動植物
このメレには動植物が二つ出てきます。
māmane
ママネ
【植物】マメ科のハワイ固有種。黄色い花の房をつける。
palila
パリラ
【動物】ハワイ・ミツスイの一種で羽の色は灰、黄、白。ハワイ島の固有種でマウナケアのママネの木に集まる。
このメレに紡がれているのは
「花の言葉」34語
「糸の言葉」9語
「花の言葉」と「糸の言葉」ってなに?
…と思った方は次の項目へ。
7.花の言葉と糸の言葉とは?
「ハワイの歌は言葉を紡いだレイ」だとハワイの人は言います。
メレの中には大きく分けて2種類の言葉があります。レイにたとえるなら、「花の言葉」と「糸の言葉」です。
「花の言葉」は、単体で意味を持って存在できる語。品詞でいうなら名詞、動詞、形容詞、副詞です。
「糸の言葉」は、歌詞を構成する文や句を作るために「花の言葉」をつなげる役割をする語です。品詞でいうなら前置詞、接続詞、冠詞などです。歌詞の構成要素としてあらゆる歌に繰り返し現れますが、その役割を知ってしまえばいちいち調べる必要はない言葉たちです。
フラソングのハワイ語は、言葉の種類を見分けることができると解読が簡単になります。
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