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フラ・ナビゲーターよしみだいすけがフラダンサーに贈るメレ・ノート。ハワイ語で歌われるフラソング「メレ」の歌詞と訳詞、補足情報をまとめていきます。
今日のメレは『Kuʻu Leo Aloha』(クウ・レオ・アロハ)です。
♪ウプ・ア~エ~・ネ~イ~・カ・ハリア~・ア~ロ~ハ~♪
という歌い出しで、自分の歌声に合わせて美しく踊るフラダンサーをたたえるメレ。
ジョシュ・タトフィ作&演奏。
フラ・ハーラウ・オ・カムエラとコラボしたミュージック・ビデオが人気に火をつけた。
「Kuʻu Leo Aloha」歌詞
Kuʻu Leo Aloha
(Josh Tatofi)
ʻUpu aʻe nei ka haliʻa aloha
I kou nani i ka pō nei
Ahuwale ka haʻalewa ē
Me ke kai e holu mau ana
E naue mai i kuʻu leo aloha
Ke aloha e pili mau ai
Huli nō ʻoe, a kilohi mai lā
Me kou mau maka onaona
E hōʻoni nei i ka puʻuwai
Ilihia wale au i kou nani
E naue mai i kuʻu leo aloha
Ke aloha e pili mau ai
Ke aloha e pili mau ana
歌の中のキーワード
ハワイ語の歌の意味を知るために最初にチェックしたいのは、歌の中のキーワード。
地名・人名・固有名詞や植物・動物の名前を探します。
『クウ・レオ・アロハ』には、歌の内容を知るうえでヒントになる地名・人名・固有名詞、動植物のキーワードはひとつもありません。
ただし注目したい言葉が2つあります。
浮かぶ、揺れる、揺れ動く、振る
(優れたフラダンサーの)しなやかな振り
動く、揺する、振る、回す(フラの腰の動き)
この歌がフラダンサーを想うラブソングであることを裏付けるキーワードです。
だいすけの私的解説
ジョシュの音楽を一言で表現するなら
「ポリネシア版ルーサー・ヴァンドロス(80年代に人気だったR&Bシンガー)」
と言ったのはハワイのテレビ局キャスター。
アーバンなサウンドとシルキーで大人の色気に溢れたボーカルが特徴なところは言い得て妙。
典型的なフラソングとはメロディーラインもサウンドも一味違うオシャレさが、次世代のフラダンサーの支持を得ています。
この歌を収録したアルバム『Pua Kiele』で2017年にナ・ホク・ハノハノ男性ボーカリスト賞とアイランド・ミュージック賞を受賞。
その後ジョシュを日本に紹介すべく雑誌フラレアの記事用にインタビューをしたとき、彼はこう語っていました。
『クウ・レオ・アロハ』は「愛の声」という意味で、ミュージシャンとフラダンサーの愛を歌っています。
音楽とフラが愛でつながることがとても重要。
二つは切り離せない。どちらも相手が必要。
いいショーにはいい音楽といいフラ、どちらも必要。
そんな思いを込めています。
(フラレア2018年2月号「音楽園」より抜粋)
シンガーとダンサーのつながりを歌うこの素敵なラブソングをぼくなりに翻訳した訳詞は下記をご覧ください。
ところで補足ですが、ハワイ語の歌を訳すとき、フラダンサー目線で注意していることがあります。
スローな曲の場合は特に。
それは日本語の語順。
フラのモーションはハワイ語の歌詞とリンクしています。
ただハワイ語と日本語は文法が違うため、自然な日本語に訳してしまうと、語順とモーションがマッチしなくなってしまうことがあるのです。
これがスローな曲だとより顕著になってしまいます。
そこで、ぼくはできる限りハワイ語の語順と合わせて日本語訳を作ります。
そうすることで、訳詞とフラのモーションがずれるのを最小限にしているのです。
それを踏まえて、参考にしていただければ嬉しいです。
「クウ・レオ・アロハ」訳詞
クウ・レオ・アロハ
(訳詞:よしみだいすけ)
物思いにふける、愛の記憶
あなたの美しさ、昨夜
浮かび上がる踊り
海のように波打っている
動いて、ぼくの声に合わせて
愛しい人、ずっとそばにいて
振り向くあなた、こっちを見る
あなたの目、やさしくて
かき乱す、この胸を
どきどきする、あなたの美しさに
動いて、ぼくの声に合わせて
愛しい人、ずっとそばにいて
愛しい人、ずっとそばにいる
フラダンサーのための”踊らない”フラ教室
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