メレノート

♪Kaʻa Nā ʻAle[カア・ナ・アレ]

この記事は、フラソングのハワイ語詞を自分で理解したい方向けです。解読のためのヒントが得られます。

1.ひとこと解説

♪ナ〜ナ〜・イル・ナ〜♪
という歌い出しで、波が打ち寄せる海岸で空を見上げて遠くの地に思いを馳せる人が描かれるメレ。

だいすけ

メレの基本情報を確認していきましょう。

2.アーティストは?

クアナ・トレス・カヘレがレコーディングしています。

Kuana Torres Kahele
クアナ・トレス・カヘレ

クアナ・トレス・カヘレのアルバム『Music for the Hawaiian Islands, Vol. 3 (Piʻilani, Maui)』(2015) に収録。

3.歌詞

Kaʻa Nā ʻAle
 (作詞:Kellen Paik, 作曲:Mashiko Tatsurou)

Nānā i luna
Hoʻolale ʻia ʻoe i ka ʻāina ʻē
Hea ʻoe iaʻu
Na ka ʻale o ke kai e hoʻi mai
He pua lei kaʻu iā ʻoe
He pua lei e mohala mai nei

Hui:
Kūlia i ka wēkiu
Ka ʻiʻini nui a ka puʻuwai
Maliu mai ʻoe iaʻu nei
E kuʻu lei aloha
Hōʻaʻala ke onaona
Mai ka hoʻokuʻi a ka hālāwai

Kāʻalo mai ka lā
E hoʻolono i nā leo e hea nei
Naʻu e hahai
ʻO ka ʻale o ke kai ke pili ai

Kuana Torres Kahele のアルバム『Music for the Hawaiian Islands, Vol. 3 (Piʻilani, Maui)』より

4.作者は?

ハワイ語詞

Kellen Paik
ケレン・パイク

作曲

マシコ タツロウ
(原曲:「ハナミズキ」)

5.解読のポイントは?

解読の難易度

『ハナミズキ』のメロディーを借りているものの、そこに歌われているハワイ語詞は訳詞ではないということに要注目です。

作詞はクパオアのケレン。彼が書くハワイ語詞の詩的さ、その特徴がここでも現れていますね。

クアナが旅の途中、ある島の海辺で得たインスピレーションが土台になっています。詳しくは音声講座で解説しています。

言葉数:ボキャブラリーは35語とやや多めなので+0.5

言葉の難しさ:ハワイ語初級者には辞書が必要な、メレ頻出度が低めの言葉がやや多めなので+1

補足情報:行間に込められている感情を読み取ること、歌われているハワイの景色やメレが生まれた背景を知ることで理解が深まるタイプのメレなので+1。

ということで解読の難易度は3.5

さっそく解読に挑戦してみましょう。
まずはキーワードをチェック!

6.キーワードをチェックしよう

だいすけ

ではこのメレのキーワード(特定の名前)をチェックしましょう。

地名

このメレに地名は登場しません。

固有名詞・人名

このメレに固有名詞・人名は登場しません。

動植物

このメレに動植物は登場しません。

だいすけ

このメレに紡がれているのは
「花の言葉」35語
「糸の言葉」15語

「花の言葉」と「糸の言葉」ってなに?
…と思った方は次の項目へ。

7.花の言葉と糸の言葉とは?

「ハワイの歌は言葉を紡いだレイ」だとハワイの人は言います。
メレの中には大きく分けて2種類の言葉があります。レイにたとえるなら、「花の言葉」と「糸の言葉」です。

「花の言葉」は、単体で意味を持って存在できる語。品詞でいうなら名詞、動詞、形容詞、副詞です。

「糸の言葉」は、歌詞を構成する文や句を作るために「花の言葉」をつなげる役割をする語です。品詞でいうなら前置詞、接続詞、冠詞などです。歌詞の構成要素としてあらゆる歌に繰り返し現れますが、その役割を知ってしまえばいちいち調べる必要はない言葉たちです。

フラソングのハワイ語は、言葉の種類を見分けることができると解読が簡単になります。
YouTubeでも語っていますので、ぜひ観てね。

「独学ではむずかしい!」という方は、まずはオンライン講座で基本をざっくり学んでしまうのがオススメです。
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