この記事は、フラソングのハワイ語詞を自分で理解したい方向けです。解読のためのヒントが得られます。
1.ひとこと解説
♪ハエハエ・オ〜・ロ〜コ〜♪
という歌い出しで、雲の向こうで輝く太陽やさざめく波にたとえて、特別な人を慕う気持ちを伝えるメレ。
メレの基本情報を確認していきましょう。
2.アーティストは?
ジョシュ・タトフィがレコーディング。
Josh Tatofi
ジョシュ・タトフィ
ジョシュ・タトフィのアルバム『Ua Kui A Lawa』(2019) に収録されています。
3.歌詞
Hoalani
(作者:Josh Tatofi & Keawe Lopez)Haʻehaʻe ʻo loko i ke aloha
I ʻanoʻi pua e honi ai
He hoalani mau i ke alo
Malu ʻōpua o ka hikinaE kuʻu ipo mili kai o Kealia
Josh Tatofi のアルバム『ʻUa Kui A Lawa』より
Kuʻu liʻa e puana nei
4.作者は?
Josh Tatofi & Keawe Lopez
ジョシュ・タトフィ&ケアヴェ・ロペス
5.解読のポイントは?
解読の難易度
「ハエハエ」「リア」といった強い感情を表す言葉を使って、特別な人への想いが表現されていますね。その想いの強さは、その人を指す言葉として選ばれた「ホアラニ」「ケ・アロハ」「アノイ・プア」「クウ・イポ」にも示されています。
どんな背景があって、誰がどんな人を想っているのか、それは受け取る人に委ねられているのでしょうね。
選びぬかれた最小限の言葉たちが、頭の中でイメージを広げてくれるメレです。
言葉数:ボキャブラリーは18語と少なめなので+0
言葉の難しさ:ハワイ語初級者には辞書が必要な言葉がやや多めなので+1
補足情報:辞書をひいて語意を調べればメレを理解できる直感的な内容なので+0
ということで解読の難易度は2
さっそく解読に挑戦してみましょう。
まずはキーワードをチェック!
6.キーワードをチェックしよう
ではこのメレのキーワード(特定の名前)をチェックしましょう。
地名
このメレは地名がひとつ出てきます。
Kealia
ケアリア
ハワイ島、カウアイ島、マウイ島、モロカイ島、オアフ島にある地名
固有名詞・人名
このメレに固有名詞・人名は登場しません。
動植物
このメレに動植物の名前は登場しません。
このメレに紡がれているのは
「花の言葉」18語
「糸の言葉」9語
「花の言葉」と「糸の言葉」ってなに?
…と思った方は次の項目へ。
7.花の言葉と糸の言葉とは?
「ハワイの歌は言葉を紡いだレイ」だとハワイの人は言います。
メレの中には大きく分けて2種類の言葉があります。レイにたとえるなら、「花の言葉」と「糸の言葉」です。
「花の言葉」は、単体で意味を持って存在できる語。品詞でいうなら名詞、動詞、形容詞、副詞です。
「糸の言葉」は、歌詞を構成する文や句を作るために「花の言葉」をつなげる役割をする語です。品詞でいうなら前置詞、接続詞、冠詞などです。歌詞の構成要素としてあらゆる歌に繰り返し現れますが、その役割を知ってしまえばいちいち調べる必要はない言葉たちです。
フラソングのハワイ語は、言葉の種類を見分けることができると解読が簡単になります。
YouTubeでも語っていますので、ぜひ観てね。
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