この記事は、フラソングのハワイ語詞を自分で理解したい方向けです。解読のためのヒントが得られます。
1.ひとこと解説
♪マリウ・マイ・エ・ケ・アラ・ピ〜カケ・ラエ♪
という歌い出しで、美しく香りの良いピカケと満月の月明かりの情景が伝えられるメレ。
メレの基本情報を確認していきましょう。
2.アーティストは?
オリジナルはホオケナ。
その他、マカハ・サンズもレコーディングしています。
Hoʻokena
ホオケナ
ホオケナのアルバム『Lei Pūlamahia』(2005) に収録。
『Cool Elevation』(2003) にも収録されています。
その他のアーティスト
Makaha Sons & Friends
マカハ・サンズ&フレンズ
3.歌詞
ʻAla Pīkake
(作者:Manu Boyd)Maliu mai e ke ʻala pīkake
Kuʻu hoa pili o ke ano ahiahiAhi wela mai nei loko, he ʻiʻini nui
No ka liko pua nani i WaiʻalaeI laila aku au i ka pō nei
ʻOiai ʻo Māhealani e pā maiPaʻipaʻi lau i ka pā kōnane
I pua naʻu e kui a lawa ponoHe pono nei nui kino ke lei ʻia
Kāhiko ʻia mai luna a laloHaʻina ʻia mai ana ka puana
アルバム『Nā Kumu Hula – Songs From The Source Volume 1』より
Kuʻu hoa pili o ke ano ahiahi
Haʻina hou ʻia mai ana ka puana
No ke ʻala pīkake e moani nei
4.作者は?
Manu Boyd
マヌ・ボイド
5.解読のポイントは?
解読の難易度
クムフラ・マヌ・ボイド作のピカケ・ソングには、ハワイの人に愛されるピカケの花の美しさと香りの良さへの強い想いが表現されています。
この歌のなかのピカケは人と重ねられているのか?4番の「月明かりの中のPaʻipaʻi lau」とは何のことなのか?そのあたりのことも含めて、音声講座で解読しています。
言葉数:ボキャブラリーは39語とやや多めなので+0.5
言葉の難しさ:ハワイ語初級者には辞書が必要な、メレ頻出度が低めの言葉が少しあるので+0.5
補足情報:歌われている地名の場所はどこか、歌われているハワイの景色やキーワードの背景を知ることで理解が深まるタイプのメレなので+1
ということで解読の難易度は3
さっそく解読に挑戦してみましょう。
まずはキーワードをチェック!
6.キーワードをチェックしよう
ではこのメレのキーワード(特定の名前)をチェックしましょう。
地名
このメレには地名がひとつ出てきます。
Waiʻalae
ワイアラエ
オアフ島ホノルルのカイムキ~カハラ地区の通りとその周辺のエリア
固有名詞・人名
このメレには固有名詞がひとつ出てきます。
Māhealani
マヘアラニ
【固有名詞】十六夜月、満月の夜
動植物
このメレには植物の名前がひとつ出てきます。
pīkake
ピカケ
【植物】ジャスミン
このメレに紡がれているのは
「花の言葉」39語
「糸の言葉」15語
「花の言葉」と「糸の言葉」ってなに?
…と思った方は次の項目へ。
7.花の言葉と糸の言葉とは?
「ハワイの歌は言葉を紡いだレイ」だとハワイの人は言います。
メレの中には大きく分けて2種類の言葉があります。レイにたとえるなら、「花の言葉」と「糸の言葉」です。
「花の言葉」は、単体で意味を持って存在できる語。品詞でいうなら名詞、動詞、形容詞、副詞です。
「糸の言葉」は、歌詞を構成する文や句を作るために「花の言葉」をつなげる役割をする語です。品詞でいうなら前置詞、接続詞、冠詞などです。歌詞の構成要素としてあらゆる歌に繰り返し現れますが、その役割を知ってしまえばいちいち調べる必要はない言葉たちです。
フラソングのハワイ語は、言葉の種類を見分けることができると解読が簡単になります。
YouTubeでも語っていますので、ぜひ観てね。
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