メレノート

♪Kilakila ʻO Maui[キラキラ・オ・マウイ]

この記事は、フラソングのハワイ語詞を自分で理解したい方向けです。解読のためのヒントが得られます。

1.ひとこと解説

♪キラキラ・オ・マウイ・イ・カ・ロゼラニ♪
という歌い出しで、バラの花で名高いマウイ島をたたえるメレ。

だいすけ

メレの基本情報を確認していきましょう。

2.アーティストは?

近年ではナプア・グレイグがレコーディングしています。90年代にはアコニがレコーディングしています。

Nāpua Greig
ナプア・グレイグ

ナプア・グレイグのアルバム『Mōhalu』(2010) に収録されています。

Akoni
アコニ

3.歌詞

Kilakila ʻO Maui
 (作者:Alice Mahi Keawekane)

Kilakila ʻo Maui i ka rose lani
ʻO ka ʻoi nō ia e kaulana nei

ʻO ka wehi rose lani lei onaona
E maʻū i ka ihu o nā malihini

I ke kai kāua aʻo Kahului
Lawaiʻa huki kolo, hukihuki mālie

Haʻina ʻia mai ana ka puana
Haʻaheo ʻo Maui nō e ka ʻoi

Nāpua Greig のアルバム『Mōhalu』より

4.作者は?

Alice Mahi Keawekane
アリス・マヒ・ケアヴェカネ

5.解読のポイントは?

解読の難易度

島のシンボル・フラワーであるロゼラニで飾られるマウイ島が 一番(ʻoi)!とたたえる直球故郷自慢メレ。ただ、3番で描かれるカフルイでの網引き場面が唐突な気もします。深い意図があるのか、気になるところ。

言葉数:ボキャブラリーは23語と普通なので+0

言葉の難しさ:ハワイ語初級者には辞書が必要な、メレ頻出度が低めの言葉が少しあるので+0.5

補足情報:辞書をひいて語意を調べればメレを理解できる直感的な内容なので+0

ということで解読の難易度は1.5

ぜひ自分で解読に挑戦してみましょう。

このメレの歌詞をしっかり理解したいあなたは、会員限定のオンデマンド講座でまずは基本文法の知識を身につけて、さらにメレ解読講座でより深く学んでくださいね。

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6.キーワードをチェックしよう

だいすけ

ではこのメレのキーワード(特定の名前)をチェックしましょう。

地名

このメレには地名が二つ出てきます。

Maui
マウイ

マウイ島

Kahului
カフルイ

マウイ島中心部、空港がある島の玄関口のタウン、ビーチ、ハーバーの名前

固有名詞・人名

このメレに固有名詞・人名は登場しません。

動植物

このメレには植物の名前がひとつ出てきます。

rose lani / roselani
ロゼ・ラニ

【植物】マウイ島のシンボルフラワーで、濃いピンク色(または赤色)の小ぶりなバラ。ロケラニ(lokelani)とも。

だいすけ

このメレに紡がれているのは
「花の言葉」23語
「糸の言葉」13語

「花の言葉」と「糸の言葉」ってなに?
…と思った方は次の項目へ。

7.花の言葉と糸の言葉とは?

「ハワイの歌は言葉を紡いだレイ」だとハワイの人は言います。
メレの中には大きく分けて2種類の言葉があります。レイにたとえるなら、「花の言葉」と「糸の言葉」です。

「花の言葉」は、単体で意味を持って存在できる語。品詞でいうなら名詞、動詞、形容詞、副詞です。

「糸の言葉」は、歌詞を構成する文や句を作るために「花の言葉」をつなげる役割をする語です。品詞でいうなら前置詞、接続詞、冠詞などです。歌詞の構成要素としてあらゆる歌に繰り返し現れますが、その役割を知ってしまえばいちいち調べる必要はない言葉たちです。

フラソングのハワイ語は、言葉の種類を見分けることができると解読が簡単になります。
YouTubeでも語っていますので、ぜひ観てね。

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