この記事は、フラソングのハワイ語詞を自分で理解したい方向けです。解読のためのヒントが得られます。
1.ひとこと解説
♪マリヒ〜ニ・クウ・イ〜ケ・ア〜ナ♪
という歌い出しで、崖を流れ落ちるアカカ滝の景観とそこに満ちている香りを伝えるメレ。
メレの基本情報を確認していきましょう。
2.アーティストは?
各年代のたくさんのアーティストにレコーディングされています。
Kalani Peʻa
カラニ・ペア
カラニ・ペアのアルバム『No ʻAneʻi』(2018) に収録。
その他のアーティスト
- Kealiʻi Reichel
ケアリイ・レイシェル - Amy Hānaialiʻi
エイミー・ハナイアリイ - The Brothers Cazimero
ブラザーズ・カジメロ
など
3.歌詞
ʻAkaka Falls
(作者:Helen Parker)Malihini kuʻu ʻike ʻana
Kahi wailele ʻo ʻAkaka
Kau maila i luna
Lele hunehune maila i nā pali
Lele hunehune maila i nā paliKau nui aku kahi manaʻo
A e ʻike lihi aku i ka nani
I uka i puīa
I ke ʻala me ke onaona
I ke ʻala me ke onaonaHaʻina ʻia mai ka puana
Kalani Peʻa のアルバム『No ʻAneʻi』より
I kahi wailele ʻo ʻAkaka
Kau maila i luna
Lele hunehune maila i nā pali
Lele hunehune maila i nā pali
4.作者は?
Helen Parker
ヘレン・パーカー
5.解読のポイントは?
解読の難易度
ハワイ島東岸の山の手に流れるアカカ滝のことを歌うこのメレに描かれているのは1930年代の景色。
滝の水量や周りの空気の香り、そして見る視点など、今と違うもの、今も変わらないもの、について思い描きながら踊りたいメレですね。
言葉数:ボキャブラリーは21語と普通なので+0
言葉の難しさ:ハワイ語初級でも親しみのある、メレ頻出度が高めの言葉が多いので+0
補足情報:歌われている地名の場所はどこか、実際の景色はどんなか、メレの舞台の地理的知識を持つことで理解が深まるメレなので+1
ということで解読の難易度は2
さっそく解読に挑戦してみましょう。
まずはキーワードをチェック!
6.キーワードをチェックしよう
ではこのメレのキーワード(特定の名前)をチェックしましょう。
地名
このメレには地名がひとつ出てきます。
ʻAkaka
アカカ
ハワイ島ヒロ近郊にある滝
固有名詞・人名
このメレに固有名詞・人名は登場しません。
動植物
このメレに動植物名は登場しません。
このメレに紡がれているのは
「花の言葉」21語
「糸の言葉」13語
「花の言葉」と「糸の言葉」ってなに?
…と思った方は次の項目へ。
7.花の言葉と糸の言葉とは?
「ハワイの歌は言葉を紡いだレイ」だとハワイの人は言います。
メレの中には大きく分けて2種類の言葉があります。レイにたとえるなら、「花の言葉」と「糸の言葉」です。
「花の言葉」は、単体で意味を持って存在できる語。品詞でいうなら名詞、動詞、形容詞、副詞です。
「糸の言葉」は、歌詞を構成する文や句を作るために「花の言葉」をつなげる役割をする語です。品詞でいうなら前置詞、接続詞、冠詞などです。歌詞の構成要素としてあらゆる歌に繰り返し現れますが、その役割を知ってしまえばいちいち調べる必要はない言葉たちです。
フラソングのハワイ語は、言葉の種類を見分けることができると解読が簡単になります。
YouTubeでも語っていますので、ぜひ観てね。
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