この記事は、フラソングのハワイ語詞を自分で理解したい方向けです。解読のためのヒントが得られます。
1.ひとこと解説
♪マウ・ロア〜・クウ・イイニ♪
という歌い出しで、山の中に立つ神聖な滝への特別な思いを伝えるメレ。
メレの基本情報を確認していきましょう。
2.アーティストは?
マイラニがレコーディングしています。
Mailani
マイラニ
マイラニのアルバム『Manawa』(2013) に収録。
3.歌詞
Hāmama I Ka ʻIu
(作者:Kauʻi Dalire and Mailani Makainai)Mau loa kuʻu ʻiʻini
E ʻike hou iā ʻoe
Mai ka lā hiki a ka lā kau
Kū kilakila i ke alo pali o nā KoʻolauHui:
ʻO Hāmama i ka ʻiu
ʻO Hāmama i ka ʻiuE kilohi au i kou nani
Nani kamahaʻo, kū hoʻokahi
Poina ʻole i kuʻu maka
I ka mālie, konikoni i ka puʻuwaiOnaona wale ka ʻawapuhi
melemele, kāhiko
i ke ala hele, he loa ka piʻina
I uka, āhea lā e hoʻi kāua e piliHea aku nō au
Mailani の アルバム『Manawa』より聴き取り
Eō mai ʻoe, ʻo Hāmama i ka ʻiu
Ka wai huʻihuʻi anu i ka ʻili
Lua ʻole paʻa pono i ke aloha
※2小節区切りで記載しています。
4.作者は?
Kauʻi Dalire and Mailani Makainai
カウイ・ダリレ&マイラニ・マカイナイ
5.解読のポイントは?
解読の難易度
このメレが好き過ぎて、歌われている滝を見に山登りをしたのが5年前(2017年)。歌われているとおりの景色を実体験できたのは幸せなことでした。
2022年現在、そのトレイルは立入禁止の場所となっているので、貴重な体験となりました。
マイラニのミュージック・ビデオで、その姿はいつでも観ることができます。
言葉数:ボキャブラリーは50語と多めなので+1
言葉の難しさ:ハワイ語初級者には辞書が必要な、メレ頻出度が低めの言葉が少しあるので+0.5
補足情報:辞書をひいて語意を調べればメレを理解できる直感的な内容ですが、歌われている地名の場所はどこか、実際の景色はどんなかを知ることで理解が深まるメレなので+0.5
ということで解読の難易度は3
さっそく解読に挑戦してみましょう。
まずはキーワードをチェック!
6.キーワードをチェックしよう
ではこのメレのキーワード(特定の名前)をチェックしましょう。
地名
このメレにはオアフ島の地名が二つ出てきます。
Koʻolau
コオラウ
オアフ島ウィンドワードの山脈の名前
Hāmama
ハママ
オアフ島カネオヘ側のコオラウ山間に流れる滝と川の名前
固有名詞・人名
このメレに固有名詞・人名は登場しません。
動植物
このメレには植物の名前がひとつ出てきます。
ʻawapuhi
アワプヒ
【植物】ジンジャー
このメレに紡がれているのは
「花の言葉」50語
「糸の言葉」14語
「花の言葉」と「糸の言葉」ってなに?
…と思った方は次の項目へ。
7.花の言葉と糸の言葉とは?
「ハワイの歌は言葉を紡いだレイ」だとハワイの人は言います。
メレの中には大きく分けて2種類の言葉があります。レイにたとえるなら、「花の言葉」と「糸の言葉」です。
「花の言葉」は、単体で意味を持って存在できる語。品詞でいうなら名詞、動詞、形容詞、副詞です。
「糸の言葉」は、歌詞を構成する文や句を作るために「花の言葉」をつなげる役割をする語です。品詞でいうなら前置詞、接続詞、冠詞などです。歌詞の構成要素としてあらゆる歌に繰り返し現れますが、その役割を知ってしまえばいちいち調べる必要はない言葉たちです。
フラソングのハワイ語は、言葉の種類を見分けることができると解読が簡単になります。
YouTubeでも語っていますので、ぜひ観てね。
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