この記事は、フラソングのハワイ語詞を自分で理解したい方向けです。解読のためのヒントが得られます。
1.ひとこと解説
♪イ・ケ・アヌ・オ・カ・ウア・キ〜プウプウ〜♪
という歌い出しで、ハワイ島マウナケア山の冷たい空気と強い風に負けず咲く花、アアリイがたたえられるメレ。
メレの基本情報を確認していきましょう。
2.アーティストは?
ホオケナのレコーディングがメジャー。その他、クムフラのカヴィカ・アルフィッチなどもレコーディングしています。
Hoʻokena
ホオケナ
アルバム『Tresures II: Lei Pūlamahia』(2005) に収録。
その他のアーティスト
- Kawika Alfiche
カヴィカ・アルフィッチ - Aloha Hawaiʻi Orchestra
アロハ・ハワイ・オーケストラ
3.歌詞
Pua ʻAʻaliʻi
作者:Lee Ann Ānuenue PūnuaI ke anu o ka ua Kīpuʻupuʻu
Ke pā mai māʻeʻele ka ʻiliʻOluʻolu ka uhiwai o Mauna Kea
Ma laila au i ʻohi kuʻu pua ʻaʻaliʻiE ō mai kuʻu pua ʻaʻaliʻi
Ka hoa kūpaʻa i ka makaniI ka laʻi o Mānā kāua e walea ai
I ka malu o ke koʻiʻula e pili mau ai
4.作者は?
Lee Ann Ānuenue Pūnua
5.解読のポイントは?
解読の難易度
言葉数は少なめで、難しい言葉は使われていません。
基本文法知識があれば初心者でも解読できます。
歌詞の意味がわかったら、あとはアアリイの姿、マウナケアの寒さ、キプウプウの風をどれだけイメージできるかですね。
さっそく解読に挑戦してみましょう。
まずはキーワードをチェック!
6.キーワードをチェックしよう
ではこのメレのキーワード(特定の名前)をチェックしましょう。
地名
このメレにはハワイ島の地名が二つ出てきます。
Mauna Kea
マウナ・ケア
ハワイ島にあるハワイ最高峰の山の名前
Mānā
マナ
ハワイ島ワイメアの地区の名前
固有名詞・人名
このメレには固有名詞がひとつ出てきます。
Kīpuʻupuʻu
キプウプウ
ハワイ島ワイメアに吹く冷たい雨と風の名前
動植物
このメレには植物の名前がひとつ出てきます。
ʻaʻaliʻi
アアリイ
【植物】ハワイアン・ハウチワノキ(葉団扇の木)
このメレに紡がれているのは
「花の言葉」27語
「糸の言葉」8語
「花の言葉」と「糸の言葉」ってなに?
…と思った方は次の項目へ。
7.花の言葉と糸の言葉とは?
「ハワイの歌は言葉を紡いだレイ」だとハワイの人は言います。
メレの中には大きく分けて2種類の言葉があります。レイにたとえるなら、「花の言葉」と「糸の言葉」です。
「花の言葉」は、単体で意味を持って存在できる語。品詞でいうなら名詞、動詞、形容詞、副詞です。
「糸の言葉」は、歌詞を構成する文や句を作るために「花の言葉」をつなげる役割をする語です。品詞でいうなら前置詞、接続詞、冠詞などです。歌詞の構成要素としてあらゆる歌に繰り返し現れますが、その役割を知ってしまえばいちいち調べる必要はない言葉たちです。
フラソングのハワイ語は、言葉の種類を見分けることができると解読が簡単になります。
YouTubeでも語っていますので、ぜひ観てね。
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