この記事は、フラソングのハワイ語詞を自分で理解したい方向けです。解読のためのヒントが得られます。
1.ひとこと解説
♪ハ〜ノハノ・カ・レイ・ピ〜カ〜ケ〜♪
という歌い出しで、香りの良いジャスミンのレイにたとえた人を求める気持ちを伝えるメレ。
メレの基本情報を確認していきましょう。
2.アーティストは?
レコーディングしたのは、ケアリイ・レイシェル。
Kealiʻi Reichel
ケアリイ・レイシェル
アルバム『Kawaipunahele』(1994) に収録されています。
3.歌詞
Hanohano Ka Lei Pīkake
(作詞:Puakea Nogelmeier, 作曲:Paleka Mattos)Hanohano ka lei pīkake
Ke hoʻolale mai nei
He ʻiʻini nui koʻu
Nāu e hoʻokō mai
I laila koʻu manaʻo
E pili aku me ʻoe
I ka poli pumehanaMoani mai kou ʻala
A puīa o loko
ʻUpu aʻe kuʻu liʻa
E honi mau aku
I ka hanu anuhea
Pōniu au i ke onaona
I hoʻohihi ai ka manaʻoPuana mai kuʻu liʻa
Kealiʻi Reichel のアルバム『Kawaipunahele』より
Ka ʻiʻini o loko
He ʻiʻini nui koʻu
Nāu e hoʻokō mai
I laila koʻu manaʻo
E pili aku me ʻoe
I ka poli pumehana
Hanohano ka lei pīkake
Ke hoʻolale mai nei
He ʻiʻini nui koʻu, nāu e hoʻokō mai
I laila koʻu manaʻo
E pili aku me ʻoe
I ka poli pumehana
Moani mai kou ʻala
A puīa o loko
ʻUpu aʻe kuʻu liʻa e honi mau aku
I ka hanu anuhea
Pōniu au i ke onaona
I hoʻohihi ai ka manaʻo
Puana mai kuʻu liʻa
Ka ʻiʻini o loko
He ʻiʻini nui koʻu, nāu e hoʻokō mai
I laila koʻu manaʻo
E pili aku me ʻoe
I ka poli pumehana
4.作者は?
作詞
Puakea Nogelmeier
プアケア・ノーゲルマイヤー
作曲
Paleka Mattos
パレカ・マトス
5.解読のポイントは?
解読の難易度
ピカケの姿、香り、特徴のこと、そしてどんなレイにするのか、を知らないとうまくイメージできないかもしれませんね。逆に知っていればとてもシンプルにわかりやすいメレです。
言葉数:ボキャブラリーは32語とやや多めなので+0.5
言葉の難しさ:ハワイ語初級者には辞書が必要な、メレ頻出度が低めの言葉が少しあるので+0.5
補足情報:使われているキーワードにまつわる知識があればよく理解できるので+0.5
ということで解読の難易度は2.5
さっそく解読に挑戦してみましょう。
まずはキーワードをチェック!
6.キーワードをチェックしよう
ではこのメレのキーワード(特定の名前)をチェックしましょう。
地名
このメレに地名は登場しません。
固有名詞・人名
このメレに固有名詞・人名は登場しません。
動植物
このメレには植物の名前がひとつ出てきます。
pīkake
ピカケ
【植物】ジャスミン
このメレに紡がれているのは
「花の言葉」32語
「糸の言葉」13語
「花の言葉」と「糸の言葉」ってなに?
…と思った方は次の項目へ。
7.花の言葉と糸の言葉とは?
「ハワイの歌は言葉を紡いだレイ」だとハワイの人は言います。
メレの中には大きく分けて2種類の言葉があります。レイにたとえるなら、「花の言葉」と「糸の言葉」です。
「花の言葉」は、単体で意味を持って存在できる語。品詞でいうなら名詞、動詞、形容詞、副詞です。
「糸の言葉」は、歌詞を構成する文や句を作るために「花の言葉」をつなげる役割をする語です。品詞でいうなら前置詞、接続詞、冠詞などです。歌詞の構成要素としてあらゆる歌に繰り返し現れますが、その役割を知ってしまえばいちいち調べる必要はない言葉たちです。
フラソングのハワイ語は、言葉の種類を見分けることができると解読が簡単になります。
YouTubeでも語っていますので、ぜひ観てね。