この記事は、フラソングのハワイ語詞を自分で理解したい方向けです。解読のためのヒントが得られます。
1.ひとこと解説
♪アウヘア・ワレ・オエ・エ・クウ・ホア・エ〜♪
という歌い出しで、森山直太朗の「さくら」をハワイ語でカバーしたメレ。
冷たい霧雨に濡れる桜のはかなさと、大切な友への想いを伝える。
メレの基本情報を確認していきましょう。
2.アーティストは?
レコーディングしたのはナタリー・アイ・カマウウ。
Natalie Ai Kamauu
ナタリー・アイ・カマウウ
アルバム『Natalie Noelani』(2022)に収録。
3.歌詞
Pua Sakurā
原曲:「さくら」森山直太朗
ハワイ語詞:Kahōkū Lindsey-AsingʻAuhea wale ʻoe e kuʻu hoa ē
Eia hoʻi au ke kali nei
I ka malu o ka laʻi aloha ē
Hea aku nō au, eō mai ʻoeMōhala mai nā pua nani ē
I ka lā e pua ana ka makaniHui:
Sakurā, sakurā, hāliʻi mai ka noe lā
Kuʻu pua lahilahi i ke anu hoʻi ē
Aloha ē, aloha nō, he pilina paʻa lā
Palena ʻole kuʻu aloha nou wale ēKau mai ka haliʻa no kuʻu hoa ē
He uhiwai e pulu ʻelo mai nei
Hoʻōla ʻia nō kuʻu ola nani ē
Mai loko maila, mai loko mai nōHe mele kēia no kuʻu hoa pili ē
– Natalie Noelani / Natalie Ai Kamauu
Eia hoʻi au ke kali nei
I ka malu o ka laʻi aloha ē
Hea aku nō au, eō mai ʻoe
4.作者は?
オリジナル
森山直太朗
ハワイ語歌詞
Kahōkū Lindsey-Asing
5.解読のポイントは?
解読の難易度
言葉数がやや多めなものの、比較的よく使われる言葉でまとまっています。
テーマが日本の桜というのもあり、ハワイ語の基本文法知識があれば解読できる、日本人にもわかりやすい内容です。
解読するとわかりますが、ハワイ語詞は原曲の訳詞ではありません。
つまり「ハワイ語詞の内容は日本語の原曲とは違う」ということは知っておいたほうがいいでしょう。
ハワイ語初心者もがんばれば自分で解読できるレベルということで、難易度は5段階でレベル2。
さっそく解読に挑戦してみましょう。
まずはキーワードをチェック!
6.キーワードをチェックしよう
ではこのメレのキーワード(特定の名前)をチェックしましょう。
地名
このメレに地名は登場しません。
固有名詞・人名
このメレに固有名詞・人名は登場しません。
動植物
このメレには植物の名前がひとつ出てきます。
sakurā
サクラ
【植物】桜
このメレに紡がれているのは
「花の言葉」38語
「糸の言葉」17語
「花の言葉」と「糸の言葉」ってなに?
…と思った方は次の項目へ。
7.花の言葉と糸の言葉とは?
「ハワイの歌は言葉を紡いだレイ」だとハワイの人は言います。
メレの中には大きく分けて2種類の言葉があります。レイにたとえるなら、「花の言葉」と「糸の言葉」です。
「花の言葉」は、単体で意味を持って存在できる語。品詞でいうなら名詞、動詞、形容詞、副詞です。
「糸の言葉」は、歌詞を構成する文や句を作るために「花の言葉」をつなげる役割をする語です。品詞でいうなら前置詞、接続詞、冠詞などです。歌詞の構成要素としてあらゆる歌に繰り返し現れますが、その役割を知ってしまえばいちいち調べる必要はない言葉たちです。
フラソングのハワイ語は、言葉の種類を見分けることができると解読が簡単になります。
YouTubeでも語っていますので、ぜひ観てね。
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