この記事は、フラソングのハワイ語詞を自分で理解したい方向けです。解読のためのヒントが得られます。
1.ひとこと解説
♪マイ・スィート・ピカケ・レイ、アウヘア・オ〜エ〜♪
という歌い出しで、特別な人に贈る特別なレイに込めた想いを伝えるメレ。
メレの基本情報を確認していきましょう。
2.アーティストは?
レコーディングしたのは、ブラザーズ・カジメロ。近年、アフマヌがカバーしています。
The Brothers Cazimero
ブラザーズ・カジメロ
アルバム『Destination Paradise』(1994) に収録されています。
Ahumanu
アフマヌ
3.歌詞
My Sweet Pīkeke Lei
作者:Robert Cazimero & Kaleo ChockMy sweet pīkake lei
ʻAuhea ʻoe
E kuʻu ipo
My ʻei neiKui ʻia i ka lei
Me ka makemake
Kui a lawa
Pili paʻa pono aiKaulana ke onaona o ia lei
Honi aku honi mai i ka ua noeLei hoʻoheno
Ke ʻike aku
Milikaʻa
I ka pua laha ʻoleHaʻina ʻia mai
アルバム『Destination Paradise』/ The Brothers Cazimero より
Ana ka puana
Palena ʻole
Ke aloha no kuʻu lei
My sweet pīkake lei, ʻauhea ʻoe
E kuʻu ipo, my ʻei nei
Kui ʻia i ka lei me ka makemake
Kui a lawa, pili paʻa pono ai
Kaulana ke onaona o ia lei
Honi aku honi mai i ka ua noe
Lei hoʻoheno ke ʻike aku
Milikaʻa i ka pua laha ʻole
Haʻina ʻia mai ana ka puana
Palena ʻole ke aloha no kuʻu lei
4.作者は?
歌詞
Robert Cazimero
ロバート・カジメロ
Kaleo Chock
カレオ・チョック
曲
Robert Cazimero
ロバート・カジメロ
5.解読のポイントは?
解読の難易度
ピカケはどんな香りのどんな花/レイなのか。どうしてピカケなのか、何を対象にどんな感情が込められているのか。
これらがわかればおのずと踊りに心を込められますね。
言葉数:ボキャブラリーは27語と普通なので+0
言葉の難しさ:ハワイ語初級でも親しみのある、メレ頻出度が高めの言葉が多いので+0
補足情報:行間に込められている感情を読み取ること、歌われているハワイの景色を知ることで理解が深まるタイプのメレなので+1
ということで、解読の難易度は2
さっそく解読に挑戦してみましょう。
まずはキーワードをチェック!
6.キーワードをチェックしよう
ではこのメレのキーワード(特定の名前)をチェックしましょう。
地名
このメレに地名は登場しません。
固有名詞・人名
このメレに固有名詞・人名は登場しません。
動植物
このメレには植物がひとつ出てきます。
pīkake
ピカケ
【植物】ジャスミン
このメレに紡がれているのは
「花の言葉」27語
「糸の言葉」13語
「花の言葉」と「糸の言葉」ってなに?
…と思った方は次の項目へ。
7.花の言葉と糸の言葉とは?
「ハワイの歌は言葉を紡いだレイ」だとハワイの人は言います。
メレの中には大きく分けて2種類の言葉があります。レイにたとえるなら、「花の言葉」と「糸の言葉」です。
「花の言葉」は、単体で意味を持って存在できる語。品詞でいうなら名詞、動詞、形容詞、副詞です。
「糸の言葉」は、歌詞を構成する文や句を作るために「花の言葉」をつなげる役割をする語です。品詞でいうなら前置詞、接続詞、冠詞などです。歌詞の構成要素としてあらゆる歌に繰り返し現れますが、その役割を知ってしまえばいちいち調べる必要はない言葉たちです。
フラソングのハワイ語は、言葉の種類を見分けることができると解読が簡単になります。
YouTubeでも語っていますので、ぜひ観てね。
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