この記事は、フラソングのハワイ語詞を自分で理解したい方向けです。解読のためのヒントが得られます。
１．ひとこと解説
♪アウヘア・オ〜エ〜・エ・ケ〜・アロ〜ハ♪
という歌い出しで、パカラナのレイに重ねた大切な人への愛（作者によれば息子を想う母性愛）を伝えるメレ。
メレの基本情報を確認していきましょう。
２．アーティストは？
ナタリー・アイ・カマウウがレコーディング。
Natalie Ai Kamauu
ナタリー・アイ・カマウウ
ナタリー・アイ・カマウウのアルバム『ʻĀ』(2011) に収録されています。
３．歌詞
Ku’u Pua Pakalana
（作者：Natalie Ai Kamauu）ʻAuhea ʻoe e ke aloha
Ō mai ʻoe me kou ʻaʻala
Moaniani mai nei
E kuʻu pua pakalana ēLei ana i ka pua pakalana
I ka poli o ke onaona
Ke aloha pōniuniu
E kuʻu pua pakalana ēHe lei ʻāʻī na ka makua
Pūlama iho ʻoe e hiʻipoi mau
He punahele nō ʻoe ʻōlinolino i ka lāHaʻina ʻia mai ka puana
Natalie Ai Kamauu のアルバム『ʻĀ』より
Ō mai ʻoe me kou ʻaʻala
Kilipohe i ka noe
E kuʻu pua pakalana ē
４．作者は？
Natalie Ai Kamauu
ナタリー・アイ・カマウウ
５．解読のポイントは？
解読の難易度
曲調がポップス寄りで一味違うフラソングですが、お気に入りのレイと大切な人を重ねて歌う、という点では典型的なメレです。
言葉の意味を調べれば理解しやすいラブソングですが、作者のナタリーさんへのインタビューで歌の背景、選ばれた言葉に込められた深い意味を知ると、さらに味わい深くなるメレです。（詳しくは音声講座で語っています）
言葉数：ボキャブラリーは26語と普通なので+0
言葉の難しさ：ハワイ語初級者には辞書が必要な、メレ頻出度が低めの言葉が少しあるので+0.5
補足情報：メレが生まれた背景、だれに捧げられたのかを知ることで理解が深まるので+1
ということで解読の難易度は2.5
ぜひ自分で解読に挑戦してみましょう。
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６．キーワードをチェックしよう
ではこのメレのキーワード（特定の名前）をチェックしましょう。
地名
このメレに地名は登場しません。
固有名詞・人名
このメレに固有名詞・人名は登場しません。
動植物
このメレには植物の名前がひとつ出てきます。
pakalana
パカラナ
【植物】イエライシャン（夜来香）またはトンキンカズラというガガイモ科の常緑つる植物。花の色は淡緑色～黄橙色
このメレに紡がれているのは
「花の言葉」26語
「糸の言葉」15語
「花の言葉」と「糸の言葉」ってなに？
…と思った方は次の項目へ。
７．花の言葉と糸の言葉とは？
「ハワイの歌は言葉を紡いだレイ」だとハワイの人は言います。
メレの中には大きく分けて2種類の言葉があります。レイにたとえるなら、「花の言葉」と「糸の言葉」です。
「花の言葉」は、単体で意味を持って存在できる語。品詞でいうなら名詞、動詞、形容詞、副詞です。
「糸の言葉」は、歌詞を構成する文や句を作るために「花の言葉」をつなげる役割をする語です。品詞でいうなら前置詞、接続詞、冠詞などです。歌詞の構成要素としてあらゆる歌に繰り返し現れますが、その役割を知ってしまえばいちいち調べる必要はない言葉たちです。
フラソングのハワイ語は、言葉の種類を見分けることができると解読が簡単になります。
YouTubeでも語っていますので、ぜひ観てね。
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