この記事は、フラソングのハワイ語詞を自分で理解したい方向けです。解読のためのヒントが得られます。
１．ひとこと解説
♪エ・ク〜ウ・レイ〜・エ・ク〜ウ・レイ〜♪
という歌い出しで、愛しい人をレイにたとえて求める気持ちを伝えるメレ。
メレの基本情報を確認していきましょう。
２．アーティストは？
ブラザーズ・カジメロがレコーディングしています。
The Brothers Cazimero
ブラザーズ・カジメロ
ブラザーズ・カジメロのアルバム『The Best of The Brothers Cazimero Volume 1』(1987) に収録。
３．歌詞
E Kuʻu Lei
トラディショナル（Music: Robert Uluwehi Cazimero）E kuʻu lei, e kuʻu lei
Aloha, lei makamae
Eia au ke kali nei
E hoʻi mai kāua e pili
Kou aloha kaʻu e hiʻipoi nei
Nā kau ā kau, nā kau ā kauE kuʻu lei, e kuʻu sweet
The Brothers Cazimero のアルバム『The Best of The Brothers Cazimero Volume 1』より聴き取り
Aloha, lei makamae
Nou hoʻokahi nā liʻa a loko
Āhea ʻoe, maliu mai
E kuʻu lei, e kuʻu lei
４．作者は？
トラディショナル
（メロディ：Robert Uluwehi Cazimero）
５．解読のポイントは？
解読の難易度
20世紀前半に書かれた古いメレを、ロバート・カジメロさんが発掘して新しいメロディーですてきに蘇らせた曲です。ハワイ語解読初心者にもやさしい、とてもシンプルでわかりやすい歌詞ですね。ただし、踊って魅せることができるのは上級者に限られる、ハードルの高いメレです。
言葉数：ボキャブラリーは21語と普通なので+0
言葉の難しさ：ハワイ語初級者には辞書が必要な、メレ頻出度が低めの言葉が少しあるので+0.5
補足情報：辞書をひいて語意を調べればメレを理解できる直感的な内容なので+0
ということで解読の難易度は1.5
さっそく解読に挑戦してみましょう。
まずはキーワードをチェック！
このメレの解読講座の収録の舞台裏をインスタLIVEで配信しました（アーカイブ特別公開中）。“踊らない”フラ教室が気になっていた方はチェックしてね。
クアナ・トレス・カヘレさんが、このメレのワークショップ動画を公開しています。
紡がれたハワイ語の言葉を学んで素敵に踊ってくださいね！
６．キーワードをチェックしよう
ではこのメレのキーワード（特定の名前）をチェックしましょう。
地名
このメレに地名は登場しません。
固有名詞・人名
このメレに固有名詞・人名は登場しません。
動植物
このメレに動植物は登場しません。
このメレに紡がれているのは
「花の言葉」21語
「糸の言葉」7語
「花の言葉」と「糸の言葉」ってなに？
…と思った方は次の項目へ。
７．花の言葉と糸の言葉とは？
「ハワイの歌は言葉を紡いだレイ」だとハワイの人は言います。
メレの中には大きく分けて2種類の言葉があります。レイにたとえるなら、「花の言葉」と「糸の言葉」です。
「花の言葉」は、単体で意味を持って存在できる語。品詞でいうなら名詞、動詞、形容詞、副詞です。
「糸の言葉」は、歌詞を構成する文や句を作るために「花の言葉」をつなげる役割をする語です。品詞でいうなら前置詞、接続詞、冠詞などです。歌詞の構成要素としてあらゆる歌に繰り返し現れますが、その役割を知ってしまえばいちいち調べる必要はない言葉たちです。
フラソングのハワイ語は、言葉の種類を見分けることができると解読が簡単になります。
「独学ではむずかしい！」という方は、オンデマンド講座で学べます。
